ども、残り2日の岡田達也です。
僕は若い頃からスポーツが好きだった。
自分がやるのも嫌いじゃないけど
主に観る方が主体で
野球、サッカー、相撲、卓球、陸上、バレーなど
ジャンルを問わず、わりと何でも観ては楽しむ人だ。
それは今でも変わらない。
だから、読む小説もずいぶん偏っていた。
例えば
沢木耕太郎さんだったり
山際淳司さんだったり
立松和平さんだったり、と
「物語」を書く人ではなく
圧倒的に「スポーツ・ノンフィクション」を好んで読んだ。
理由は簡単。
事実の方が、作られた物語より、圧倒的に心を打つから
少なくとも僕の場合は。
「シナリオのない結末」とはよく言ったもので
「えっ? こんなこと起きるの!」という場面に出くわすたびに
スポーツの持つ力を思い知って、打ちのめされてきた。
*
今、縁があって、僕は芝居をやって食っている。
これは、脚本に沿って話が進む予定調和の世界だ。
ノンフィクションの真逆である。
だからだろう。
元々、芝居が苦手だったのは。
でも。
僕もすっかり歳をとり
いろんな経験をさせてもらって
いろんな芝居と出会って
たくさんの演出家と仕事をさせていただいて
芝居というのは
けっして
舞台上で行われている作り事ではないーー
ということを学んだ。
芝居は
ときに
本物になり
そうなれた時だけ
観ているお客さんの心を打つ。
いつだってそうあれるように
役者は努力している。
*
昨日はアフタートークが行われた。
演出のわかばやしめぐみさんが言った。
「私は物語を見ていて、その中にキラキラしたものを見つけるのが大好きなんです。それを見るたびに鳥肌が立つんです」
彼女は僕と真逆で、生粋の芝居好きなのだ。
元はどうあれ
今は同じ場所を目指して
同じ物語を大切に扱っている。
*
芝居は
ときにノンフィクションだったりする。
だから面白い。
遅まきながら気付けて良かったと思っている。
こんな面白いもの知らないまま死んでいったら損してたぞ
若い頃の自分よ。
* * *
昨日のトークショーのメンバーです。
前列左から
阿紋太郎、わかばやしめぐみ、末原拓馬、石田隼
後列左から
笠松はる、ノンフィクションおやじ
今日もアフタートークがあります。
(13時、18時とも)
当日券もございます。
よろしければ是非。
もしも芝居の評判が気になる方は
阿紋太郎くんのTwitterをチェックしてください。
ほとんど拾ってリツイートしてくれていますので。
では、また。