ども、愛はあるつもりの岡田達也です。

 

 

 

 

 

『花火の陰』

 

本格的に稽古に参戦して今日で4日目。

 

1日お休みがあったので、立ち稽古したのは実質2日。

 

だが……

 

「23日、スタッフさんもいらっしゃるので通しましょう!」

という、演出・わかばやしさんの号令の下、本日、通すことになった。

 

いくら粗通しとはいえ、通すことには違いない。

 

岡田達也、すでに窮地に追い込まれている。

 

 

考えてみれば

僕の人生は窮地しかない。

 

 

……そんなことはさておき

 

 

『刀剣乱舞』の本番中

楽屋で『花火の陰』の台本を読んでいると、よく訊かれたものだ。

 

「セリフが混ざって混乱しませんか?」と。

 

ありがたいことに、僕は、それは、ない。

 

多くの俳優さんは、同時に違う台本を覚えるのを嫌がるが

僕はそんなに苦痛ではない。

 

例えるなら

 

違う台本を覚えるということは

歴史の年表を暗記するのと

掛け算の九九を覚えるのとくらいの違いがある。

(僕にとっては、ですよ)

 

いくら僕が頭が悪いからと言って

「ににんが4 にさんが6 にしがかまくらばくふ」

とはならない。

 

それから

 

誤解を恐れずに書くとーー

 

僕は、役にのめり込まない。

 

役が降ってきたり

役が憑依したり

役が抜けきらない

とか

そういうタイプの俳優じゃない。

 

もちろん演じてるときは精一杯その役になる。

心身ともになる。

 

だけど

頭のどこかでは

岡田達也本人の脳みそがフル回転していて

 

その自分が

音楽のきっかけだったり

照明の立ち位置だったりを捉えて

 

もっと言えば

自分の演技を俯瞰して見ているから

 

感覚としては

常に

演者としての自分と

役としての自分が両立しいている感じで

 

そんなタイプの役者だから

切り替えが早いんだと思う。

 

 

だから

ともすると「芝居に愛着がない」ように見られがちだけど

 

いやいやいや

こう見えて、そこそこ芝居のことを大切に考えている。

(……そこそこでいいのか?)

 

 *

 

なんだかわからんが長い言い訳になった。

 

要は

「僕はセリフは混同しないですぜ」

と自分で言ったわけだから

 

「今日の通し稽古、ちゃんとやれよ」

という自分自身へのプレッシャーである。

 

 

……泣きたい。

 

 *

 

昨日の1枚。

 

 

小松さん一家と

それを取り巻く人たち。

 

まぁ、どの人も、びっくりするくらい愛おしいです。

それは芝居を観ていただければわかるかと。

 

 

 

 

 

では、また。