ども、限界値が下がってきた岡田達也です。

 

 

 

 

 

『刀剣乱舞』

昨日は場当たり(テクニカルリハーサル)。

 

 

なんと

驚くことに

主催者様のご厚意で

 

博多の名店『屋台 おかもと』さんが

屋台ごと出張してくださり

劇場の駐車場で

作りたての博多ラーメンを食べられるという

夢のようなサービスがあった。

 

長いこと芝居をやってきたが

こんなこと初めてである。

 

「おかもと」は

キャラメルボックスの福岡公演で

いつもいつも食べに行ってたお店なので

そりゃ、もう、

涙がちょちょぎれるほど懐かしく

2分ちょっとで平らげてしまった。

 

おいしゅうございました。

 

 *

 

博多ラーメンといえば「替え玉」である。

 

できることなら

あと2玉……

いや、せめて、1玉だけでも替え玉したかった。

 

したかったのだが

いかんせん場当たりの最中だ。

 

しゃべるし、動く。

 

芝居をやるときに満腹状態になるのは

集中力を奪い

やる気をなくし

「今は食べ物を消化する時間なんだから、じっとしててくれよ」

という脳の命令がくだり

襲ってくる眠気と戦わなければならないので

とても危険だ。

 

僕は28年、芝居をやっているので、経験則としてそれを知っている。

 

まぁ、若者ならまだいい。

 

いくら食べても足りない年齢というのはある。

僕にもあった。

 

2杯だろうが、3杯だろうが、

好きなだけ食べてすぐに消化すれば心配ない。

 

だが。

 

中年はそうはいかない。

肉体の衰えというのは

表面の筋肉だけではなく

内臓も衰えるものだ。

 

だから、僕のような年齢なら、なお一層、ガマンする必要がある。

 

 *

 

僕が食べ終えた後

唐橋充さん(吉田東洋役 42歳)がラーメンを食べ終えて楽屋に戻ってきた。

 

やけに時間がかかっていた。

 

「ねぇ、唐さん、ひょっとして替え玉した?」

 

「しました」

 

「何杯食べたの?」

 

「3杯です」

 

「……」

 

「食べ過ぎました」

 

「あたりめーだよ!!!」

 

「だって!」

 

「なに?」

 

「いつ死ぬかわからないんですよ!」

 

「……」

 

「食べられるときに食べておかないと!」

 

「……」

 

「って、食べられなかった若い頃の経験で思うんです」

 

「……」

 

「でも、食べ過ぎました。苦しいです」

 

「……」

 

 *

 

さあ

準備は万全である。

 

本日と明日

最後の地、福岡

博多ラーメンパワーで頑張ります。

 

 

 

 

 

では、また。