ども、神戸入りした岡田達也です。
役者は、怖がりだ。
……いや、
「役者は」なんて、ひと括りにまとめてしまうと、後で苦情が来るかもしれないので
「僕は」に直しておこう。
僕は、怖がりだ。
これは、普段の話ではなく、本番中の話。
僕にとって
本番中に最優先されるべきは
体調と、喉が万全であること
この2つ。
この2つだけでいい。
この2つ以外は、何も必要ない。
できれば精神的にも好調だと良いのだけど、
人は生きている限り、多少のアップダウンはある。
そこは、まぁ、致し方ないとしようじゃないか。
多少ダウン気味でも、絶好調な体調と、嗄れていない喉があれば、僕はハッピーになれる。
そのためには何だってする。
*
普段、僕は薬やサプリメントを摂らない。
必要ないほど元気だし。
ところが……
本番中の疲れは、心の恐怖を呼び起こす。
「明日は痛みなく動けるのか?」
「ちゃんと声が出るのか?」
という、不安の嵐が吹き荒れる。
目が覚めるたびに少しだけ体を動かし
「あぁ、今日は痛くないな、なんとか動くな」
とか
目が覚めるたびに
「ぁ、ぁ、ぁ、あ、あ、ぅ、ぅ、ぅ、う」
と小さく声を出して、自分の喉の“残り具合”を測る。
冗談ではなく、毎朝のチェックが必要なのだ。
だから
だからこそ
いろんなものに手を出す。
ある意味「薬漬け」になる。
……いやいや
どうか誤解しないでほしい
世の中には薬で捕まる人も多いが
僕が手を出すのは合法なものばかりだ。
そこは安心してほしい。
*
立ち回りの稽古中
「に、に、乳酸が……」
と、呻いて悶絶していたら
アクションコーディネーターの栗田さんに
「達也さん、アミノ酸をたくさん摂ってください」
と、アドバイスされた。
そこで、僕は今回の本番後に『アミノバイタルプロ』というサプリを飲んでいる。
アミノ酸がこの苦しさから救ってくれるなら、という思いで、普段は飲まないのに、すがる思いで飲んでいる。
*
今回の公演で一色洋平に『オーバードライブ』というサプリを教わった。
終演後に飲むと筋肉痛が和らぐらしい。
僕は速攻でアマゾンで購入した。
普段なら、絶対に買わない。
それを買うくらいならビールをケースで買う。
*
隣に座っている唐橋充さんが僕に手を伸ばし
「達也さん、これ飲んでみてください。疲れが取れるという噂ですよ」
と、言いながら錠剤を1粒くれた。
『キューピーコーワゴールド』だった。
疲れが取れているのかどうかわからないが、それから毎日飲んでいる。
*
今、僕の体に、何が、どれくらい効いているのか、さっぱりわからない。
自嘲気味に笑ってしまった。
「……何をやってるんだ、自分?(笑)」
するとーー
唐橋さんがポツリと言った。
「俺なんか、治療費と薬代を稼ぐために芝居をやってるようなもんです……」
薬のとり過ぎには要注意だ。
*
……疲れが取れるサプリメント、ご存知ですか?
では、また。