ども、油で揚げてほしい岡田達也です。
最初にお詫びと訂正を。
夏目雅子さんが
「なめたらイカンぜよ」
と啖呵を切ったのは
『極道の妻たち』ではなく
『鬼龍院花子の生涯』でした。
大変失礼しました。
ご指摘、ありがとうございました。
* * *
『刀剣乱舞』の稽古場に差し入れが入った。
コロッケ
メンチカツ
カニクリームコロッケ
手羽先の磯辺揚げ
すばらしい
なんて素晴らしいチョイスなんだろう
乱暴な言い方かもしれないが
一日中稽古場で動き回っている若い男子に必要な食べ物は
「カロリーの塊」である
「茶色いもの」なのだ。
油にまみれた茶色に勝るものなし、である。
だってね
想像して欲しい。
上に書いた差し入れ4種類の横に
色とりどりの野菜のバーニャカウダが置いてあったとして
若い男の子がどちらに手を伸ばすか?
答えは、明白である。
* * *
子供の頃。
母・秀子さんが弁当を作るとき
必ず色味を気にする人だった。
とにかく茶色に染まることを良しとしない人だった。
小学生なんて
ハンバーグ
唐揚げ
ウインナー
卵焼き
それらのうちのどれかが入っていれば満足する生き物なのだ。
だが
秀子さんにも主婦としての意地がある。
弁当を眺めて
「う~ん、茶色いわね」
と、つぶやくと
すかさずブロッコリーを茹でたり、プチトマトを入れてきた。
僕は子供心に思ったものだ。
「同じ赤ならウインナーでいいじゃないか!」と。
そして
作ってくれてる母に対して失礼な話だが、思わず言ってしまった。
「野菜いらないから、そのぶん、米か、おかず(つまりカロリー系)を増やしてくれ」と。
あのときの秀子さんはハッキリしていた。
「ダメ。お弁当が茶色くなるから」
*
お母さん
色どりや、栄養のバランスを考えてくれていたんですよね
ありがとうございます
でもね
やはり茶色に勝るものなし、なんですよ
ここだけの話ですが……
「岡田さんも召し上がってくださいね」
と言われて
「いやいや、こういうのは是非若い子たちに食べさせてあげてください」
と、実に紳士な態度で遠慮したにもかかわらず
「まぁ、一つくらいいいか」
と思ってメンチカツに手を伸ばしてしまい
結果
すべての揚げ物を1個ずつ食べてしまった。
*
動き回る男どもは茶色い食べ物でできてます。
では、また。