ども、フラれた岡田達也です。
「疲れをとる」
そのやり方は人それぞれだろう。
ひたすら眠る人もいるだろうし
マッサージに行く人もいるだろうし
座禅を組むとか
後輩にプロレス技をかけるとかーー
人によってその方法はさまざまだろう。
僕は断然、風呂だ。
自分の家の、ではない。
デカイ浴槽こそが、僕の疲れを取り去ってくれる。
スパ、温泉、サウナ、健康ランド
なんでもいい
ゆっくり足を伸ばして
汗が吹き出るほど浴槽に浸かる。
これが、若い頃から変わらぬ、僕の健康法でもある。
*
昨日は稽古休みだった。
思い立った。
「筋肉痛が収まらない今こそ、風呂に行くべきじゃないのか?」
僕の脳内の「スパマップ」を開いた。
都内に行きつけはたくさんある。
今日の気分はどこだろう?
よしっ
せっかくの休みだから、少し遠出して宮前平(神奈川県)まで足を伸ばそう。
僕は
今いるウィークリーマンションから片道1時間ほどの場所にある
大のお気に入りの温泉を選んだ。
宮前平温泉
*
最初のつまづきは電車の中でやってきた。
温泉に向かう電車の中で
スマホに録音してある土佐弁を聴き
録画してある稽古動画を見て
時間を有効に使うーー
はずだった。
ない
イヤフォンが、ない
どこにも、ない
ボディバッグの、いつもあるはずのポケットの中に、ない
あ
そうだ
昨日、稽古場で土佐弁を確認した後に、そのまま置いてきちゃったんだ……
まぁ、いいさ
お手本がなくても
風呂に浸かりながら、ゆっくり、のんびり、思い出しながら反すうしよう。
時間はいくらでもあるし。
*
宮前平駅に着いた。
『湯けむりの庄』に行くためには
駅から急な坂道を登って行かなければならない。
この坂道が冗談みたいにキツくて
どれほどキツいかと言うと
自転車で登るのは100%無理な勾配だ。
雪さえ積もれば、間違いなくスキージャンプの大会が開催が可能だろう。
それほどの坂道を登って
僕はお風呂にたどり着いた。
風呂には入ってないが、すでに汗だくである。
と……
入り口に長机が置かれ、女性のスタッフが座っていた。
……ん?
なんで、入り口を塞ぐように人がいるんだろう?
スタッフの方と目が合った。
彼女は申し訳無さそうに口を開いた。
「あの~、今日はお休みでございます」
「……」
「一昨日、昨日、今日の3日間だけ、メンテナンスのためにお休みをいただいてるんです」
「……」
「また、明日以降お待ちしております」
「……」
*
僕は
来るときの
倍の疲れを感じながら
宮前平の駅に向かった。
今、疲れが取れていない。
いや、激しく疲れていると言っていい。
*
みなさま
遠くへお出かけの際は
必ず「営業しているかどうか?」を確認されたほうが賢明かと思います。
無駄な汗と涙を流したくないのなら。
以上、私からのアドバイスでした。
良い休日をお過ごしください。
では、また。