ども、ブンブン丸岡田達也です。
若い人は知らないかもしれない。
昭和の時代
子どもたちは
どこからか落ちている木の枝を拾っては
チャンバラごっこに興じていた。
あの子も
この子も
棒を持つと“自分が強くなったような気がして”ブンブンと振り回して遊んでいた。
余談だがーー
車に乗ると“自分が強くなったような気がするドライバー”がいるようだが
それは大いなる錯覚である。
交通ルールは守りましょう。
*
若い人は知らないかもしれない。
平成の時代
キャラメルボックスの後輩・細見大輔くんが言った。
「おっかーさんはセリフをしゃべってるときよりも、剣殺陣しているときのほうが断然生き生きしてますね」と。
あながち間違ってはいない。
だって
セリフは
しゃべればしゃべっただけ成井さんに怒られるけど
それに比べれば
刀(あるいは傘)を振っているときのほうが
怒られる回数は圧倒的に少ないのだ。
そりゃ、生き生きするのも仕方がない。
*
昨日
自分のパートの剣殺陣を付けていただいた。
他のみんなに比べれば量的には多くはない。
が、十分に汗をかき、息は上がった。
51歳には十分すぎるボリュームだ。
古いお客さんならよくご存知だと思うけど……
僕は誰よりも体が使えなくて
(運動神経の問題ではなく、舞台上においての神経です。これはまったくの別物と理解していただきたい)
セリフをしゃべりながら歩くことさえできずにいた。
そんな自分が
この年齢で、立ち回りをやれている。
若い人たちには申し訳ないほどゼーゼーハーハー言ってはいるけど
それでも
今、健康で
刀を振れていること
そんな機会(舞台)が、今でも巡ってくること
それが嬉しくて
刀(感覚としては子供時代の棒です)を振っていることが楽しくて
やっぱり自分は男子なんだなぁ
なんてことを思った。
あと何回、お客さんの前で刀を振る機会がやってくるかはわからないけど
この、有り難い機会を大切にして
頂いた手を育てていこうと思う。
*
若者たちの素晴らしい運動量を見ながら
稽古場の片隅で
吉田東洋を演じる唐橋充さんと
「いやいやいや、40歳も50歳もやれるってところを見せましょう!」
「俺たちが中年男性の星になりましょう!」
と誓いあったのは内緒。
若者の活躍も
おじさんの活躍も
楽しみにしててください。
では、また。