ども、終りが見えてきた岡田達也です。
本日、大阪公演。
19時より一心寺シアター倶楽にて。
当日券は、若干枚数出るそうです。
「若干」がどれほどかわかりませんが
もしも当日券をご利用される方は
お早めにお越しいただいたほうが良いかもしれません。
* * *
前からずっと書いてることだけどーー
僕は、公演が終わるとき感傷的になったりしない。
千穐楽を終えて涙腺崩壊している役者さんを見かけることがあるが
僕はまったくそのタイプじゃない。
「終わってしまうのが寂しい」
「演じてきた役と離れるのが辛い」
「共演してきたみんなと明日から会えないのが信じられない」
というような発言をよく耳にするし、その気持ちもわからんでもない。
ただ。
僕は「寂しい」よりも
「無事に公演を終われた」という安堵感の方がいつも大きいから
どうしてもホッとする気持ちが先立ってしまう。
そんな人間なんだけど……
今、珍しく、終りが来るのがちょっぴり寂しい自分がいる。
*
「なんでだろうなぁ?」と考えてみるに
この『カゾクマン』という芝居
5年前にパート1を上演し
2年前に2を上演し
今、3を演っているのだけど
プロデュース公演で
再演ではなく新作を
三部作として
5年かけて
同じ役者たちが同じ役を演じて
上演するなんて
こりゃ、もう、
演劇の世界では
ほとんど奇跡的なレベルの出来事だから
終りが見えてきた今
「あ、もう、この芝居、やらなくなるんだ……」
という
この5年で初めて見えてきた「終わり」というのが原因のようだ。
*
やっぱり
僕は確実に歳をとってきてる。
「次がある」
「先がある」
「未来がある」
若い頃には
それは当然のことだと思っていたので
その有り難みに気付かなかったけど
今は
「次があるのか?」
「先があるのか?」
「未来があるのか?」
なんて思ったりもするから
こうやって積み上げてきたものの終わりが見えることが
とても寂しく感じられるようになった。
あ!
こんなふうに書いてるけど
それはけっしてネガティブな気持ちではないーー
ってことだけは覚えていてほしい。
「男前男」なんて、ふざけた名前のド変態野郎を演じる機会は、この先そうそう無いだろう。
だから、残りの2回も精一杯楽しみたいし
なんなら
今からチャレンジしたいこともまだ残ってるし
『カゾクマン』が大阪に来るのは初めてだから
まずは受け入れてもらえるかどうか?から勝負しないといけないし。
今日もやったりますぜ。
お待ちしています。
*
種子島にて
海が驚くほどキレイでした
では、また。