ども、生まれて初めて鹿児島県入りした岡田達也です。
種子島に到着。
台風8号の影響で交通の便が大幅に乱れており
最悪の場合「種子島まで行けないのでは?」と危ぶまれたけど
なんとか来ることができた。
高速船トッピーの船内から撮影した桜島
九州の皆さん
雨風にご注意くださいね。
* * *
例えばーー
『めぞん一刻』で
テニスのコーチをしている三鷹さんが
響子さんを後ろからそっと包み込むようにフォームの指導をしてるとき
『まどかマギカ』で
鹿目まどかが
弓を引く暁美ほむらの後ろから
「もっとこう……」と手を添えて指導しているとき
教えられる方はドキドキするものだ。
(例えがさっぱりわからないという人、ごめんなさい)
*
「もっと、こう、右肩を引いてーー」
僕を包み込むように
上川隆也先輩が
手を添えて体のラインを直した。
僕はドキドキしていた。
「効き目で、照準と、ターゲットを結んでーー」
2人の体は密着している。
見ようによっては
ちょっとしたBLと言っていい。
「撃つ!」
僕は壁に向かって、プラスチックの弾をぶっ放した。
「そうそう、いい感じだ!」
僕の気分はゴルゴ13だ。
「ありがとうございます!」
僕はたかやん先輩に演技で褒められたことはないが
銃撃では褒めてもらえた。
「もう一発撃ってみようか」
「はいっ!」
僕はもう一度、壁に向かって銃を構えた。
1991年の夏
大阪の心斎橋にあった『ルーミング心斎橋』という
実に怪しげなウィークリーマンションの一室で起こった出来事。
僕が舞台上以外で銃を撃ったのは
後にも先にもこのときだけだ。
銃といえばどうしても、あのときのことを思い出す。
そして……
今でも不思議に思うのだ。
なぜ、先輩は
地方公演に
そんなものを持っていったのだろう?と。
……う~ん
でも、尋ねるのはやめておこう
その真意を聞こうとした瞬間
近江谷太朗先輩が現れてこう言うはずだ。
「達也、そんなことを訊くんじゃない! 今、おまえが消されるぞ!」と。
* * *
1543年
日本で初めて種子島に鉄砲が伝来した。
1991年
僕は初めてモデルガンを撃った。
2019年
僕は初めて種子島にやってきた。
本日8月6日(火)
18:30開演
種子島こり~な
お待ちしています。
では、また。