ども、ニューマシンを手に入れた岡田達也です。
札幌に到着。
昨日の夜はキャスト・スタッフ全員で『サッポロビール庭園』へ。
僕は網走で熊を倒そうと思っていたのだけど
予定を変更して
札幌で生ビールと羊を倒してやった。
今日は味噌ラーメンをやっつけるつもりだ。
明日は鮨を懲らしめてやらねばなるまい。
……札幌は敵が多くて困る。
* * *
東京公演、千穐楽の前日のこと。
楽屋でスマホを手に取ると
画面の左上に「SIMがありません」という表示が出た。
……おいおい
……SIMがありませんだとぅ?
イヤな予感が背中をよぎる
*
1980年代
「触る者みな傷つけた」のはチェッカーズだった。
1990年代後半になって
「触る電子機器みな破壊した」のは何を隠そうこの私だ。
僕が使用する携帯電話もスマホも何故か短命で
とにかく不具合が出ることが多かった。
僕自身は「個体差」だったり「初期不良」の問題だと信じていたのだが
あまりに多くの電子機器がイカれていくのを見かねた西川浩幸先輩が結論を出した。
「たっちゃんの手からは悪の電磁波が出ている」と。
口では「んなわけないでしょ!」と否定しながらも
心のどこかでは「本当にそうなのかも……」とにわかに信じ始めていた。
ところが
2014年
初めて『HUAWEI』のスマホを使い始めてからは相性が良いようで
壊れることもなくなった。
今、何かと世間を騒がせている会社なのは確かだし
先行きにも若干の不安はある。
だが
僕には、使いやすく、コスパに優れ、
何より長生きしてくれる救世主のような存在だったので
以来、スマホもタブレットもすべて『HUAWEI』を使用している。
*
僕は確認しようとSIMが入っているスロットを取り出そうとピンを挿した。
ところが……
いつもなら飛び出すはずのスロットがまったく出てこない。
こりゃイカン
今、スマホが使えないのはとても困るぞ
スマホ依存症でも、ゲーマーでもないが
さすがに仕事の連絡が取れないのは致命傷だ。
僕は赤坂にあるビックカメラに向かった。
小太りな中国人の店員さんが接客してくれた。
「あぁ、これですね。ひょっとするとですねーー」
そう言って彼は僕のスマホのカバーを外した。
「やっぱりですね。みてくださいね」
そう言って彼は僕のスマホを横向きにした。
おわかりいただけるだろうか?
スマホの真ん中あたりがモコッと膨らんでいるのが。
しかもかなり出っ張っている。
「バッテリーがふくらんでますです。いまだいじょうぶでもこのままではまずいかもです」
「あぁ、本当ですね」
「わたしのおなかそっくりですね(笑)」
そう言って彼は自分のお腹を撫でた。
僕はスマホのことがショックだったので
彼のジョークに上手く返すことができず、曖昧に返事した。
「はぁ」
そして。
彼が言った言葉が秀逸だった。
「このままではまずいかもです。あなたのスマホもわたしのおなかも(笑)」
「……」
僕はそのチャイニーズ・ジョークに笑うことなく、お礼だけ言って店を出た。
*
昨日、無事に札幌で新しいスマホを手に入れた。
え?
もちろん『HUAWEI』ですよ
『Mate10 Pro』という型落ちの中古ですけど
スペックは十分なので、長生きしてくれることを祈ってます。
では、また。