ども、基本的に鈍感な岡田達也です。

 

 

 

 

 

『世襲戦隊カゾクマンⅢ』

4ステージ目、終了。

 

 

昨日のお昼は『落語日和』

カゾクマンのセットの中で

山口良一さん、曽世海司くん、柳家喬太郎師匠の3人の噺を楽しんだ。

 

 * *

 

喬太郎師匠のマクラの中で

自分が住んでいる池袋の風俗街を

「あの街は“いかがわしい、けがらわしい袋で池袋”ってえくらいですから」

と言いながら、池袋のことを下ネタを交えて面白おかしく描写していた。

 

僕は爆笑だったのだが

(いや、僕だけというわけではなく客席もじゅうぶんにウケてたけど)

 

師匠は

反応を確かめるように

一瞬、客席を見つめ

ポツリと言った。

 

「……こっちじゃねえのか」

 

これまた爆笑である。

 

 * 

 

「こっちじゃねえのか」

 

つまり

 

「今日の客層が求めてるのはこっちの話ではないんだ」

「今日の客層にはこの話はウケないんだ」

というような意味合いであって。

 

これが噺家さんのすごいところで

客席の反応を観ながら

話の方向転換をしてしまう。

 

その判断のスピードも

舵の切りかたも

よほど訓練されなければ

おいそれと身に付くものではないのではないだろう

なんて素人の僕は思ってしまう。

 

 

「客席の空気を感じる力」

その感度の良さに感服する。

 

 * *

 

毎日、芝居をやりながら思う。

 

毎ステージ、お客さんは違うので

当然、反応はまったく違うものになる。

 

笑い声が大きい日

クスクス笑ってもらえる日

 

話に集中してもらってると感じる日

寝ちゃってるお客さんが多い日

 

毎ステージ、様々だ。

 

 

我々には台本に書かれたセリフが存在するし

基本的にアドリブはない。

 

ってことは

お客さんの反応がどうであろうと

稽古で積み上げてきたことを丁寧に舞台上でやればいい

逆に言うと、それしかやりようがない

 

なんだけど

 

噺家さんほどではないにせよ

「今日の客席ならば、押すのか、引くのか?」

くらいの駆け引きをできるようになりたいなぁ

なんて思ってしまう。

 

いやいや

演劇は落語とはまたちょっと違うわけだから

“客席の呼吸を感じたい、そしてそれを拾いたい”

なんていうのはお門違いな話かもしれないし

ひょっとすると

演出家さんによっては、やってはいけないことかもしれない。

 

でもでも

そこについては

ずっと考えている。

 

まったく答えはでないけど

考えてみるのは悪いことでもないだろう。

 

 

……今から喬太郎師匠に弟子入りしてみるか?

 

 

 

 

 

では、また。

 

 

 

 

追伸

 

『嫌われ松子の一生』で共演した

乃木坂46の桜井玲香ちゃんが卒業を発表した。

「ポンコツ」「ヘタレ」などとイジりたおしていたけど

しっかりと将来のことを考えている話も聞いていたので

これからの活躍を楽しみにしている。

 

頑張れ、ポンコツ玲香。