ども、ひょっとすると変態かもしれない岡田達也です。

 

 

 

 

 

昨日のつづき

 

 *

 

怪人

男前

優秀

そして

変態

 

そんな要素が含まれた役を演らなければならない

 

困ったぞ……

 

 *

 

僕は正真正銘、人間だ。

「怪人」ではないし

「怪人」と呼ばれたこともないし

「怪人」に出会ったこともない。

 

 

僕はたまに「男前」と言われることがある。

それは決まって僕の行きつけの居酒屋でのことで

そのお店での振る舞いが男前と評されることがある。

あと、今日の日記にはまったく関係ないが『男前豆腐』は好きだ。

 

 

信じてもらえないかもしれないが

僕は中・高と成績優秀だった。

残念ながら、高校を卒業後は一度も「優秀だ」と言われたことも、自覚したこともない。

つまり僕が優秀だったのは18歳のときが最後ということになる。

 

 

そして「変態」についてだけどーー

「変態」とは

「元の形がわからないほどの異常な姿」

というのがそもそもの意味らしいが

現在では性的な意味合いで使用されることが多い。

信じてもらえないかもしれないが

僕は「公然わいせつ罪」で捕まったこともなければ

SMクラブに入れあげて毎週通っているということもない。

いたってノーマルな人間だ。

 

 *

 

役者なんていつだってそうだけど

“自分にないものを持つ人”

“自分の思考とは違う人”

“普段の自分からは想像もつかない発言・行動をする人”

を与えられ、それを説得力を持って演じなければならない。

 

だから

本を読んだり

DVDを観たり

他の俳優さんを真似したり

いろんな方法で役作りに取り組む。

 

で。

 

この「怪人・男前男」に関しては

何かを頼りにしたというより

 

稽古中、演出家からの

「岡田さん、試しにこう言ってもらえますか?」

「岡田さん、例えばこんなふうに動いてみてもらえますか?」

という数々のアイディアに手を引かれて具現化していった

……という感じだ。

 

正直、最初はその注文に戸惑うことばかりだったけど

(おそらく、脳みそが無意識で拒否していたところがあるのかもしれない)

 

これが不思議なもので

 

稽古を進めていくうちに少しづつだけど身体に役が馴染んでくる。

するとこちらからも

「この人ならこんなふうに動くんじゃないか?」とか

「こんなしゃべりも有りかも?」

なんていうアイディアがでてきて、それが採用されたりする。

 

 

そして

二作目、今回の三作目と

回数を重ねるごとにより色濃く塗られていく。

 

「一体、どんな役なんだ?」と悩んでいた自分が

今なら「こんなのはどうだろう?」とアイディアが出てくことがとても楽しい。

 

この役は完全に演出家の田村くんと二人三脚で作ってきた

……そんな自負がある。

 

 

シリーズを全部観ている方にも

はじめましての方にも

楽しんでもらえたら幸いです。

 

 *

 

ひょっとすると僕自身が持つ変態の要素が花開いたーー

という可能性があるのかもしれません。

 

 

 

 

 

では、また。