ども、留守にする岡田達也です。

 

 

 

 

 

今日から再び東京入りする。

 

明日から『世襲戦隊カゾクマンⅢ』の稽古が始まるのだ。

 

 *

 

「送別会してやろうか?」

 

父・隆夫さんが言った。

 

おおっ

なんてこった

 

確かに問題の多い人ではある

天の邪鬼な人ではある

ウィットを履き違えている人ではある

 

やっぱり親は親じゃないか

 

その気持が嬉しい

 

ここはお言葉に甘えて送別してもらうことにしよう

 

 

お店はどこが良いだろうか?

 

やはり精を付けるという意味でも焼き肉とかホルモン?

それとも、普段行ったことのないちょっと小洒落た料亭とか?

さすがにニューオータニのディナーは似合わないか?

 

 

「王将がええな」

 

「……はっ?」

 

「王将に行きたいなぁ」

 

……これ、俺の送別会だよな?

 

「王将の餃子はウマいけなぁ」

 

「……」

 

「この前行ったときは餃子をようけ食べたでなぁ」

 

「……」

 

「あと6個はいけたなぁ」

 

「……」

 

「王将の餃子はウマいけなぁ」

 

……さっきも聞いたよ

 

 

父よ

俺が思うに

ここは“こちら”がお店をリクエストしてもいいんじゃないのか?

 

いや

百歩譲ってお店は“そちら”が選ぶとしよう

 

だが

「王将がええな」というのは

「王将に連れて行ってやる」ではなくて

「王将に連れて行け」ということだよな?

 

……何かおかしくないか?

 

「お代は割り勘な」

 

……これは“送別会”ではなくてただの“外食”じゃないのか?

 

 *

 

明日から久しぶりに役作りします。

 

史上最高に気持ち悪くて

史上最高に男前な男になるように

 

 

 

 

 

では、また。