ども、震え上がった岡田達也です。
昨日、一昨日と東京に行ってきた。
キャラメルボックス
『ナツヤスミ語辞典』
を観劇するために。
*
このお芝居、「駅長」という役が日替わりになっていて
真柴あずき、菅野良一、大内厚雄、筒井俊作
この4人が演じる
……ということは僕も知っていた。
僕は21日に観劇予定だったのだが
この日だけ駅長役が「シークレット」となっていた。
ん?
シークレット?
出演していない劇団員か
あるいはOBやOG
あるいはキャラメルボックスに出演してくれた役者さん
あるいは宇都木さん
……誰なんだろう?
いち観客として楽しみにしていた。
しかし。
19日に劇団の全体メールが流れてきたのを読んでしまった。
「21日のシークレットゲスト、菅野さんと成井さんの稽古についてーー」
……えっ?
……菅野さんと
な、な、な、
成井さんだとぅうううううう!!!!!
(※ キャラメルボックスの作・演出)
それを知った瞬間
僕の心拍数は跳ね上がり
わけもなく涙が流れ
突然の喉の渇きに耐えられずに飲もうとした水が手が震えて上手く飲めず
「あわ、あわ、あわ」と意味のない言葉を発していた
ノストラダムスが言っていた「恐怖の大王」とはこのことだったのか!!!
僕は東京行きをキャンセルするかどうか迷ったが、勇気を持って向かうことにした。
*
楽屋で成井さんに会った。
成井さんの一声目は
「今日、来るべきではなかったね」
だった。
僕は覚悟して客席に座った。
*
ついにそのシーンがやってきた。
菅野が登場して、その後ろにもう1人ーー
成井さんだった。
僕はその情報を知っていたにもかかわらず
「げっ! 舞台上にヒトラーが出てきた!」
と客席で仰け反りそうになった。
その存在感
その威圧感
菅野の後ろから離れないで右往左往する姿に釘付けになり
挙げ句
舞台上で鍛治本大樹にダメ出しを始めた
……こ、こ、これは!
シークレットじゃなくてただの爆弾じゃねーか!
本来駅長は「死者を天国へ導く」という設定なのだが
どう見ても「地獄行きの列車」にしか見えなかったのはここだけの話だ。
僕は客席で冷たい汗をかいていた。
*
いろんな意味で良いものを観させてもらった。
成井さんの出演は21日だけだが、それ以外の駅長さんも魅力的だろう。
若者からベテランまでがガッツリとスクラムを組んでいるこの芝居
ありがたいことに前売りは完売らしいけど、当日券は出るそうです。
それと今日のお昼の回は追加公演のため、まだお席があるそうです。
よろしければ俳優座劇場へ。
個人的にツボだったのは
西川浩幸先輩の力の抜け具合と
伊藤ひろみ先輩の中学生姿と
小多田直樹の気持ち悪さと
大滝真実のテンションの高さ
久しぶりにいっぱい笑わせてもらいました。
では、また。