ども、観劇して感激した岡田達也です。

 

 

 

キャラメルボックス2019スプリングツアー

『スロウハイツの神様』

サンケイホールブリーゼで観劇。

 

初演からあまり時間を置かないでの再演となった。

 

 *

 

「再演で同じ役を演じる」というのは、俳優にとって、ある意味チャンスなんだと思う。

 

 

僕も何作品かそういう経験をさせてもらった。

 

 

僕が、再演で、前と同じ役を渡されたとき

「なるだけ前回と同じにならないようにしてみよう。新たな解釈を! 新たな演技スタイルを!」

なんて生意気なことを考えたりしていたけどーー

 

これが、まぁ、とても難しいのだ。

 

だって

僕は僕なのだから

 

思考回路

感情解釈

好みの展開

 

そういった“脚本を読む上での基本的な部分”が変わらないから

 

だからいつも

 

う~ん

う~ん

 

どう考えても

どう悩んでも

新しい解釈ってやつが降ってこないぞ……

 

ってなことになってしまう。

 

降ってくるわけないのだ。

 

僕は北島マヤでもなければ

月影千草でもない

普通の人間なのだから。

 

で。

あきらめた。

 

無理やり新しい解釈を、ってことではなくて

やっぱり地道に

その役と向き合って考えるしかないのだ。

 

その結果が初演と同じなら

潔くその解釈や表現方法で演じればいい。

 

しっかりと考えて、悩んで、形作られたものならば

必ず前よりも深くなったり

よりわかりやすくなったり

何かしら変化する。

 

それは、けっして手抜きではない。

(……と言わせてくれ)

 

 

ただし。

一番やってはいけないのが前回を“なぞる”ことだ。

 

俳優もそうだし

たぶん演出だってそうなんだと思う。

 

そこから新たなものは生まれない。

(芝居によってはその必要がないものもあるけど)

 

 *

 

昨日、芝居を観ながら思った。

 

「あぁ、この人はこういう感情だったのか」

「ここは、こういうシーンだったんだ」

 

初演のとき、わからなかったことがいっぱい見えてきたのだ。

ビックリした。

(僕の目が節穴で、初演時に見えてなさすぎ、という説もあるが)

 

みんな頑張ったんだなぁと嬉しくなった。

やっぱり再演するならこうでなくちゃ。

(偉そうですみません)

 

 *

 

本日、大千穐楽です。

お時間が許せば是非。

 

 

 

 

では、また。