ども、衝撃を受けた岡田達也です。
これからどうでもいい話を書く。
この「どうでもいい」はみなさんにとってであって
だがしかし
僕にとってはとんでもない出来事である。
ここ数年で一番の驚きだった。
驚愕とはこのことだ。
実際、開いた口が塞がらなかった。
なんなら、ちょっと心臓が止まった。
どうか、心して読んでいただきたい。
そして、ちょっとだけ長くなるので、分けて書くことをお許しいただきたい。
* * *
プロデュース創作公演 第4弾
の稽古のため、鳥取県米子市というところに来ている。
ちなみに
僕の実家は鳥取県鳥取市。
鳥取市は県の東部に位置し
(つまり兵庫県側)
米子市は県の西部にある。
(つまり島根県側)
地理が苦手な方たちよ
どうか諦めないで想像してほしい。
ここが大事だ。
*
家を出る前、時刻表を調べていた。
鳥取から米子は特急列車で1時間強。
『スーパーおき』という特急を利用すれば
米子を出て、そのまま島根県に入り
安来→松江→玉造温泉→穴道→出雲大社などを経由し
最終的には山口県の新山口まで行く。
時刻表を調べていて、フト、出雲大社の駅名が目に留まった。
この「縁結び」で有名な出雲大社
実は、僕にとって、とても縁が深い土地なのだ。
*
父・隆夫さんの母・愛子さん(僕のおばあちゃん)が生前、僕に教えてくれた。
「あなたが生まれたとき、あなたの名前を付けるために、私、出雲大社まで行ったのよ」
え?
出雲大社まで?
それは初耳だ
今でこそ鳥取→出雲大社は特急で2時間30分で行くけど、昭和43年当時はまだ各駅停車しかない。
かなりの時間がかかったはずだ。
そんな遠くまで、わざわざ行ってくれたんだ……
「名前の候補が3つあってね。岡田家のしきたりで考えられた名前が2つ。それとーー」
それと?
「秀子さん(僕の母)が「どうしてもこれがいい!」って挙げた名前が1つ」
……お母さん
岡田家のしきたりを押し切ってまで、付けたい名前があったんですね?
よくぞ姑さんにそれを言ったもんですね
「その3つを持って出雲大社まで行ったの。それを盆の上に載せて、神主さんにお祓いをしてもらってね。そのとき大麻(神主さんが持ってる白い紙が付いた棒)にひっついて、上がってきたのがーー」
きたのが?
「達也だったの」
ええっ?
そ、そんなに???
おばあちゃんにお手間を掛けさせた名前なんですね!!!
出雲大社まで行って!!!
神主さんに頼んで!!!
ははぁ
(気持的には平伏している音)
ありがたや
ありがたや
これは大事にしなければバチが当たる
いや、もちろん、自分の名前をないがしろにしたことはないけど、なんというか、こう、有り難みがグンと上がった。
ついでにハードルも上がった。
「達也」という名前は
母の思いと
おばあちゃんの行動と
出雲大社の神様と
いろんなものが重なって付けられたんだ……
つづく