ども、そばを求める岡田達也です。

 

 

 

鳥取に引っ越す準備をしている。

 

ってことは

今のうちに東京の好きなお店を喰らい尽くしておかなければ

しばらくは食べられなくなる、ということだ。

 

そして、今、一番心配しているのは「立ち食いそば」。

 

立ち食いそばが大好きなのだ。

しょっちゅう行く。

かなりの頻度で行く。

 

なんだけど

残念ながら鳥取には立ち食いそば屋が存在しない。

(僕の知りうる限りでは)

 

これは悲しい。

そして僕的にはピンチだ。

 

焼肉屋も、お寿司屋さんも

なんならあれだけ話題になったスターバックスだって市内に2店舗もある。

そのあたりの代えはいくらでも利く。

 

しかし。

立ち食いそばは存在しない。

僕はスタバよりも立ち食いそば屋が欲しい。

 

だから今、毎日のように立ち食いそば屋を巡っている。

 

 *

 

昨日は水道橋にある『とんがらし』という立ち食いそば屋さんに向かった。
 

ここはちょっとした有名店だった。

 

高齢のご夫婦が2人だけでやっているお店

注文が入ってから揚げるアツアツの天ぷら

しかもその天ぷらが素晴らしいボリュームで

高コスパな店として知られていたのだけど……

 

残念ながらもうすぐ閉店することになった。

 

ご夫婦合わせると150歳とのことで、体力的な問題もあるらしい。

12月に「まもなく閉店します」というお知らせの紙が店内に張り出された。

 

その途端……

ただでさえ人気店なのに

さらに火が付き

お店はいつでも長蛇の列となった。

 

そもそもこのお店

立ち食いそば屋特有のスピード感はまったく無い。

注文が入ってから天ぷらを揚げるので、回転率は非常に悪い。

自分の前に5人並んでいたら、確実に20分待ちだ。

 

だけど。

奥で、腰の曲がったご主人が天ぷらを揚げ続け

手前で、接客と麺茹でを、人柄の良い奥さんがひたすらやっている……

その姿を見ているだけでホッコリした気持ちになれるから

気持ちが苛立つこともなくニコニコと待てる不思議なお店なのだ。

 


昨日注文したのは『天ぷら盛り合わせそば』(550円)

写真が下手で申し訳ない。

 

なんと丼の上には

ナスが3つ

大きめのイカ天が1つ

小エビが6つ

ものっているではないか。

しかもアツアツで。

 

こんなの他で見たことない。

これ、立ち食いそば屋のレベルじゃない。

 

 

僕はちょっぴり寂しい気持ちになりながらそばを食べ

食器を下げるときに思わずこう言いそうになった。

 

「僕と一緒に鳥取に行って、立ち食いそば屋をやりませんか?」

 

 *

 

今日はどこのそばを食べようかな?

 

 

 

では、また。