ども、今日は昼ビールを予定している岡田達也です。

 

 

 

先日、「来年は出演舞台がグッと減る」と書いたところ

「ちょっとだけさみしいじゃないか。ちょっとだけだぞ」とか

「出ろ、出るんだ、タツヤ!」とか

「オマエは舞台に立ってないと、きっと犯罪を犯すだろう。だから世間の平和のためにも舞台やってろ」など

とても温かく、そしてありがたいメッセージを多くの方からいただいた。

 

本当にありがとうございます。

 

 *

 

キャラメルボックスに入団してすぐ、成井さんにお願いしていたことがある。

「両親のどちらかが亡くなったら、その時点で退団して実家に戻ります。それだけ了承してください」と。

それが23歳のとき。

 

そして、本当にその時期が、去年やってきたということだ。

 

 *

 

僕がここまで芝居を続けられたのは

「両親のおかげ」と言って過言ではない。

 

「最終的に、親は親、自分は自分の人生」というのも最もだし

その説を否定する気もないけど

それでも僕は

残された

“鳥取のあまのじゃく王”隆夫さんと

“1人では生きていけない障害を抱える兄”浩一くんとを

ほったらかしにするのはさすがに辛い。

 

ただでさえ親不孝の道を突っ走ってきたのだ。

 

いまさら孝行できるとも思ってないし

恩返しができるとも思ってないけど

せめて、今、芝居を作っている時間を

少しでも父と兄のために向けることで罰は当たらないだろう。

 

そして、そうしなければ、僕は、いつの日か後悔する。

きっと。

 

 *

 

この先の人生は鳥取に帰ってみなけりゃわからないし

どうなっていくのか自分でも想像できないことだらけだけど

少なくともこれは悲しいことでもマイナスでもないのです。

 

そりゃ、正直、芝居をする機会が減るのは残念だという気持ちはあります。

だけど27年前の僕と大きく違うのは

「退団して帰るのではない」

……ということ。

 

今のところ

キャラメルボックスをやめるつもりも

役者をやめるつもりもありません。

 

だから、ゆるく、気長に待っててもらえたら

舞台で観てもらえる機会は必ずあると思います。

 

 

まぁ、そうは言っても

現場から遠ざかるのだから

まずは僕が飽きられたり、忘れられたりしないように努力することが必要でしょうけど。

 

 *

 

今日は休みを頂いたので

やっとこさ『リトル・ドラマー・ボーイ』を観に行きます。

楽しみです。

 

 

 

では、また。