ども、クッション性を重視する岡田達也です。
『アトムが来た日』
連日、通し稽古をしている。
現時点で5回は通したろうか?
当然、脚本が遅ければこうはできないし
きっちり稽古ができてなければ通せもしない。
これってすごいことだし
そして素晴らしいことだと思う。
オマケに今回の脚本、非常に手強い。
少なくとも、僕は経験したことがないタイプの本だ。
今、出演者のみんなが「むずかしくないですよ~」とSNSで発信しているけど
かと言ってぼんやりと観ていられる作品でもない。
けっしてお客さんを脅かすわけじゃないけど、これだけは言える。
この芝居を観てる間、どえらい集中力を要するのは間違いない。
だからこそ、通し稽古の回数を重ねられるのはありがたい。
一言で言えば「馴染んでくる」のだ。
だんだん身の丈に合ってくる、という感じ。
人間って正直だな、と思う。
こんなに手強い脚本でも、共演者たちの言葉がだんだん生っぽく聞こえてくるのだから。
稽古場で見てて「みんなすごいなぁ」って感心する。
(……おまえも頑張れよ)
*
さて。
通せるのはとても良い。
良いことしかない。
……と書きたい
だが、個人的に、一つだけ問題がある。
今回、僕の衣装はスーツなので、必然的に靴は革靴となる。
これが、苦手だ。
日本人特有の幅広な足を持つ僕は、革靴の硬さに足が馴染まない。
馴染むことがない。
あの、ギュッと締め付けられる感覚
硬めに作られた靴底
よほど相性が悪いらしく、芝居でしばらく革靴を履いていると、すぐに足の裏にタコができてしまう。
世間のサラリーマンの方に
「そんな軟弱なことでどうするんだ!」
と、怒られそうだけど
僕の足は革靴に対する適応性がまったくないと言える。
もしも自分が
足で稼ぐ営業マンをやっていたら……
と想像するとゾッとする。
3日で辞めていた可能性が高い。
*
これからも通し稽古は続く。
そして本番を迎える。
もしかすると初日を迎える頃には
両足の裏がカチカチになっているのではないか?
と不安でいっぱいだ。
セリフみたいに馴染んでくれればいいのに……
では、また。