ども、ちくわぶだけは苦手な岡田達也です。

 

 

 

おでんが好きでよく作る。

 

いやいや

「作る」というのもおこがましいな。

いつだって鍋に具材を放り込むだけだ。

 

時間があるときは昆布や鰹節で出汁を取るところからやるのだけど

そうじゃないときは出来合いのツユを薄めるだけで済ませる。

だけど、十分に美味しいものができる。

勝手にできてくれる。

 

“具材をいっぱい入れれば”という条件付きで。

 

確証はない。

ただ「いろんな味が染み出しそうだし」

そんな気がするだけだ。

 

 *

 

先日、帰省しているとき

父・隆夫さんからのリクエストでおでんを作った。

 

「具材は何がいいの?」

 

「そうだなぁ、スジが食べたいなぁ」

(地方によって「スジ」は物が違うけど、鳥取の場合は「牛すじ」を指します)

 

「それから?」

 

「がんもと巾着がええなぁ」

 

「3つ?」

 

「あぁ、3つあればえぇで」

 

具材3つで作るくらいならコンビニで買ってきたほうが良い。

しかし。

僕がおでん大好きで、わんこそばのように食べてしまうので

コンビニで食べたいだけ買っていたらバカみたいな値段になってしまう。

 

僕はスーパーへ買い物に出かけた。

 

まずはセットになっているおでんの盛り合わせをカゴに入れる。

これで、さつま揚げ、ちくわ、こんにゃく、がんも、なんちゃらボール、ごぼ天、餅巾着などの基本は押さえた。

 

そして、ここからが勝負だ。

「何を足していくのか?」

 

僕には“セットだけで済ませる”という選択肢がない。

それでは僕のおでん欲を満たすことは不可能だから。

 

今日は大根は無しにして肉々しいかんじで攻めてみるか……

卵は家でゆで卵を作って入れるとして

 

隆夫さんのリクエストの牛スジと

僕の大好きなロールキャベツと

それからあらびきウインナーも必須だな

変化球なんだけど、鶏団子をフライパンで炒めて焦げ目を付けて串に刺して入れると美味いんだよな

イカ好きとしてはゲソ天があると外せないし

 

ちなみにこれ、全部カゴに収まった商品たちだ。

そして、すべて鍋に入れた。

 

食べるのは2人、である。

 

これを「おいおい、2人で食う量じゃないだろ」と思うか

「うん、まぁ適量かな」と思うかで

おでん愛の深さがわかる。

 

見事なおでんが完成した。

 

その鍋を見た隆夫さんが言った。

「……なんだ、これ? うちはおでん屋か? 誰が食べるんだ? どこかに配るのか?」

 

久しぶりに実の父親に呆れられてしまった。

 

 *

 

一昨日もおでんを作ったのが、これまた大量に作って2日がかりで完食した。

 

ひょっとして……

この「大量に作ってしまう」というのは病気なんだろうか

ちょっと心配になってきた。

 

でも、おでんとカレーは大量に作るほうが美味しいですよね?

気のせいですか?

 

 

 

では、また。