ども、脚本家だけにはなりたくない岡田達也です。
『アトムが来た日』
顔合わせからの本読み。
今回の芝居で取り扱ってる題材は、ざっくり言うと『エネルギー問題』。
当然、原子力についても大いに触れている。
今の日本
「原発問題」の取り扱いをちょっとでも間違えると
とんでもない火の粉を浴びることになる。
それくらいデリケートな問題だ。
だけど詩森さんは
丁寧な取材を繰り返し
今、彼女が抱えている思いをしっかりと脚本に表していた。
(……あくまでも僕の感想です)
すごい。
ひたすら感心する。
僕のような「原発音痴」な人間でも理解できるように書いてあるし
しかも
重いテーマにもかかわらずエンタメな部分もきっちりとある。
本当に脚本家というのは化物だ。
*
マキノノゾミさんが言っていた。
「演出ならいつだって引き受けるけど、脚本だけはまっぴら御免だ」
横内謙介さんが言っていた。
「書いてるときは生きた心地がしない。明けない夜はないって言うけど、執筆中は永遠に明けない気がする」
あんな名作をたくさん書いてる2人ですらこの発言だ。
「一本書く」という行為がどれほどの苦行なのか、想像もつかない。
*
脚本を読んで「面白いなぁ」って思えることの幸せ。
詩森さんが大切に書いた脚本
これから稽古で大事に育てていきたい。
ラッパ屋の福本伸一さん
クロムモリブデンの森下亮くん
この2人以外は初共演の方ばかり。
それもまた楽しみです。
では、また。
追伸
余計なお節介かも知れませんが……
このお芝居をより楽しむなら
「原子力発電とはどのようにして発電させているのか?」
という基本的な部分だけでも押さえておくと良いかもしれません。