ども、来年から3つ目の元号を生きる岡田達也です。
『若様組まいる』
稽古が終わった。
今日から劇場入りする。
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僕は
昭和43年(1968年) 2月13日生まれ
父・隆夫さんは
昭和10年(1935年) 5月18日生まれ
隆夫さんの母・愛子さんは
明治34年(1901年) 9月20日生まれ
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「明治時代」って、今の人にはどんな時代に映るんだろう?
来年から「平成」ではなくなる現代からしたら
明治なんて昔も昔、大昔という感覚かもしれない。
うん、きっとその感覚は正しい。
正しいのだけど……
僕の祖母・愛子さんが明治の人で
僕はそのおばあちゃんが亡くなる(僕が14歳のとき)までたくさん面倒をみてもらった。
つまり、僕は
“実際に明治時代を生きた人”と接している。
いつだって背筋を伸ばして過ごしていたおばあちゃん
食堂の賄い婦をやっていたのでとても料理が上手だったおばあちゃん
「だって」という言い訳の言葉をとても嫌っていたおばあちゃん
「冷たい水で顔を洗えばしゃんとする!」と言って寝坊を許してくれなかったおばあちゃん
僕にとって、明治人とは、おばあちゃんが基準だ。
僕はそのおばあちゃんと
一緒にごはんを食べ
一緒に買い物に行き
行儀が悪ければこっぴどく怒られ
2人で北海道旅行もし
隆夫さんの悪行三昧を僕と母とおばあちゃんで嘆き……
そんなふうに過ごしていた。
だから
明治時代って教科書や書物でしかわからないほど昔ではあるけれど
でもでも
自分は実際に明治の人と接してるしなぁ
そう考えると、そんなに昔でもないような気もするぞ
……という不思議な感覚を子供の頃から持っていた。
そして同時に、この事実はすごい、って思っていた。
う~ん……
これ、ちょっと伝わりにくいですかね?
*
今回の俳優たちの平均年齢は
僕と小多田直樹を除けば25~26歳くらい。
つまり彼らにとって明治ははるか彼方。
ってことはこの作品は完全なる時代劇。
明治の人たちのことを
想像して、空想して、
背筋を伸ばして、凛として
そんな風に若者たちが演じてます。
お時間が合えばぜひ。
では、また。