ども、人の年齢がわからない岡田達也です。
『若様組まいる』
本日稽古最終日。
昨日の通し稽古で話の輪郭が見えてきた。
それはとても喜ばしいこと。
まずはそこを通過しないと、その先はない。
上演時間はカーテンコール込で2時間10分ほどになりそうです。
*
小多田直樹くんがおじさんになった。
入団してきたとき(13年前)はツルッとした20代の若者だった。
体中にキレッキレの筋肉をまとった若者は真面目な関西人だった。
そしてよく飲める男だった。
僕はその酒量に惚れ込み、よく飲みに連れ回した。
おかげで彼は僕のことを「先輩」ではなく「飲み友達」と勘違いするようになってしまったが
まぁ、それはこちらに原因があるので文句は言えない。
さておき。
不思議なもので
自分の後輩っていうのは、いつまで経っても出会った頃の印象のままだ。
そんな馬鹿なことは絶対にないんだけど
ちょっと気を抜くと小多田くんも20代前半のような気がしてしまう。
だけど。
『若様組まいる』の稽古場で周りの若者たちが
「おたさん、おたさん」とさん付けで呼び、敬語で話しているのを見て気付いた。
あぁ、そうか
この座組の中では僕の次におじさんなんだ……
そして。
今回は劇中の立ち回りを小多田くんが付けることになり
彼は一生懸命考え、それを若者たちに渡し、毎日練習している。
若者たちは「ここはどうすればいいですか?」「あそこはどうでしょう?」と小多田先生に質問してくる。
それだけじゃなくて芝居のことも、とても頼りにされている。
そして得意のいじり、いじられの人間関係も作り
すっかりこの座組のムードメーカーになっている。
そうだよな。
やつももう36歳。
立派に中年の足音が聞こえてくる年齢だ。
若い若いと思っていた後輩が
こうやって稽古場をリードしてるってのは
(しかもキャラメルボックスではなく外部の現場で)
なんとも感慨深いものがあって嬉しい。
*
そういえば
小多田くんは先日姪っ子が生まれて文字通りおじさんになったばかりだ。
稽古場でもプライベートでもおじさんになった小多田くんはたくさんの役をやります。
演じ分けにもご期待下さい。
ツルッとしていた頃の小多田直樹くん。
(『雨と夢のあとに』2006年)
元カノを呪い殺そうとしているところです。
すみません。
この写真しかありませんでした。
では、また。