ども、同期不在の岡田達也です。

 

 

 

林貴子 原田樹里 森めぐみ

3人娘のユニット

ねこはっしゃ。の3匹目公演

ふたり、静かに』を観てきた。

 

 

今「3人娘」と書いたけど……

いやいや、もう娘ではないな。

彼女たちもすっかりお姉さんだ。

3人とも年齢は違うけど

気がつけばすでに9年間もキャラメルボックスにいる。

 

そう、彼女たちは同期。

 

 *

 

僕の同期に酒井いずみという女優さんがいた。

彼女は僕と違って、超がつくほどのエリートな演劇人生を歩んできていたので、入団してすぐに大きな役に抜擢され、そして見事にその期待に応えていた。

 

縁あって、彼女は結婚し、退団し、子供を産み、今は3児のお母さん。

在籍期間はとても短かったけど、とてもインパクトを残した女優さんの一人と言っていいだろう。

 

「たら、れば」を言っても詮無いことだとは思う。

でも、「もしもあのまま酒井いずみが芝居を続けていたらどうなっていただろう?」と想像してしまう。

 

一つは「酒井いずみという女優がどんなふうになっていったのか?」という興味

一つは「同期という存在がずっといてくれたら心強かったのになぁ」という僕の勝手な思い

 

だけど彼女は女優をやめた。

それはそれで一つの選択。

 

 *

 

たかちゃん、きり、もりめの3人は仲が良い。

いや、本当のところはどうなのか知らないけど、少なくともそう見える。

 

そして

これが大事なことだけど……

3人とも芝居が好きで

しかも

お互いの存在があるから、切磋琢磨しながら芝居を続けてられるんだなぁ

とも見える。

 

それがとても羨ましい。

 

好きなだけで続けられるほど芝居の世界は甘くない。

この世界で生きていくってことは辛いこともいっぱいあったりするんだけど

励ましたり、支えたり、ときには叱ってくれたり

そんな存在がいてくれることがどれほど心強いか。

 

そして、それが2人ではなく、3人ってのがまた良い。

 

 *

 

ひょっとすると3人の中の誰かが

「結婚して芝居やめる!」

なんてことを言い出す可能性が0だとは言わないけど

それは限りなく低い気がする。

きっと3人で支え合ってずっと芝居を続けていくんだろう。

 

 

もはや3人娘でもなく

 

まだ3ババでもなく

 

女優さんとしてもっとも戦わなければいけない年齢層にいる彼女たちの奮闘ぶりを応援してあげてください。

 

 * *

 

作・演出は『空晴』の岡部尚子さん(通称べっち)。

キャラメルボックスにも『君をおくる』(2015年)という作品を書き下ろしてくれたべっち。

最近ダイエットに成功したと噂のべっち。

勝手に僕の妹分と位置付けているべっち。

 

 

彼女が3人のことをイメージしながら書いてくれたそうです。

やっぱり当て書きっていいなぁ。

作家からのラブレターみたいなもんだもんなぁ。

 

 

 

では、また。