ども、久しぶりに深酒した岡田達也です。

 

 

 

『作家Qと解答者A』

無事に千穐楽を迎えることができました!

 

会場に足を運んでくださったみなさん、ありがとうございました!

謎は解けましたでしょうか?

犯人があいつだったなんて驚きですよね!

 

行きたかったけど平日開催だったので行けなかったというみなさん、すみませんでした!

そういう企画なんだそうです!

文句は鈴木秀明にお願いします!

 

行かなかったし行きたくもなかったというみなさん!

そんなツレナイこと言わないで次は劇場でお会いしましょう!

 

 * *

 

お客様に配る挨拶文で

嘘かホントか

鈴木秀明が僕のことを持ち上げてくれていた。

 

『嵐になるまで待って』の波多野

『TRUTH』の弦次郎

『雨と夢のあとに』の朝晴

これらの役が大好きで

岡田達也に憧れてキャラメルボックスに入りたかったと。

そんなこと初めて知った。

 

そして。

打ち上げでもいろんな話を聞かされた。

 

オーディションの2次審査のとき

鈴木くんが自己紹介をしていたら

その話を聞きながら僕がゲラゲラと大笑いしたそうだ。

僕はまったく記憶にないし

おそらく悪気なく笑ったんだと思うが

鈴木くんはひどく傷ついたらしい。

なんともひどい話だ。

そのことも初めて知った。

 

そして、鈴木くんのお母様が2年前に乳ガンで亡くなったという話も聞いた。

彼のお母さんは韓国で演歌歌手をやっていた方で

僕は直接お会いしたことはないけど

鈴木くんからお母さんの話を聞くのが大好きだったので

彼が劇団に在籍中は

しょっちゅうお母さんの話をねだって聞かせてもらっていた。

だから少なからずショックだった。

 

 *

 

『作家Qと解答者Aの不思議な関係』

 

僕の役は

乳ガンで妻を亡くし

娘を男手一つで育てた父親で

職業がクイズ作家

という設定で書かれていた。

 

 

オーディションでゲラゲラと笑って傷つけたというのに

劇団時代は一度も共演していないのに

それどころか

ことあるごとにローキックを食らわせていたというのに

 

それでも彼は

彼自身が観たいものを

彼自身の経験を

彼の思いを

それらすべてを投影して僕の役を書いてくれた。

 

初めて、全部自分でトリックも脚本も考えて書いたそうで

なかなか不格好な箇所も多く

稽古中は文句ばかり言って彼を困らせてしまったけど

 

こんなに愛情を頂いたら

「ちゃんとやるしかないなぁ」

と思って取り組んだ一ヶ月だった。

(……いつだってちゃんとやれよ)

 

 

手前味噌だけど

謎解きも、お芝居も

なかなか面白く仕上がったんじゃないかな……

と思う。

 

また縁があれば一緒にやりたい男だ。

 

 *

 

 

彼はまだ若く

やりたいことはたくさんあるみたいなので

これからの鈴木秀明にもご注目下さい。

 

 

……惜しむらくは

脇も爪も甘いんだよな、この男。

 

 

 

では、また。