ども、クイズ作家の岡田達也です。

 

 

 

作家Qと解答者Aの不思議な関係

残すところあと2日、3ステージとなった。

 

 

これは、まぁ、中年俳優の独り言みたいなものだと思って読んでほしい。

 

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演劇にも「TPO」があると思う。

 

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今、やっている劇場は

80人も入ればパンパンになる

ヒミツキチラボ小ホール

というとこ。

 

もう、ホント、お客さんの目の前で芝居をしている。

目の前と言うか、なんなら少し触れてしまうくらいの距離感だ。

 

このスペースで

サンシャイン劇場でやってる時と同じくらいの熱量を表現してしまうと

色んな意味で「うるさい」のではないか?

……と考える。

 

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まず何よりボリュームがうるさいだろう。

 

『つかこうへい』ならいい。

あの世界観なら、圧倒できなボリュームを欲する自分がいる。

役者さんには酷な話だけど、喉がちぎれんばかりに叫んで欲しい。

(ま、僕なら1ステしか持ちませんが……)

 

が、今の芝居なら

“お客さんの耳にちょうどよい音量でしゃべること”

が絶対に必要だ。

その技量がなければ舞台俳優はダメだと思う。

 

 *

 

次に。

演技がうるさいだろう。

 

感情なんて表現しなくても伝わったりするもので

日常でも「あれ? この人なんか怒ってるな」なんていくらでも読み取れたりする。

 

お芝居で、感情的なセリフを“私こんなに感じてます!”という表現は必要ない。

そんな暑苦しいものを

この狭いスペースで見せられたら

少なくとも僕は引いてしまう。

(これは僕が歳を取ってきたからかもしれません)

 

これ、誤解してほしくないのだけど……

感情は持ってるだけでいい。

 

「本当に感じているだけで舞台に立っている」

のと

「今、私、感じてます猛アピール」

との間には何億光年の開きがある。

(偉そうな物言いになるけど、若い俳優さんは是非ともこのことを覚えておいて欲しい。今はわからなくてもいいので)

 

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熱量を高く持ち

でも表現は

オーバーにならないよう

ちょうど良い塩梅で

この劇場にジャストなものを提出したい

……と思いながらの毎日。

 

 

謎解き好きな人も

演劇が好きな人も

どちらにも満足してもらえるように

最後まで知恵を絞って頑張ります。

 

正直、かなり楽しいです。

 

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実は僕が演じているのは「クイズ作家」なのですが、

なんと日本一のクイズ作家・古川洋平さんが観に来てくださいました。

 

あまりに嬉しい言葉を頂戴したけど

書くのは恥ずかしいので胸にしまっておきます。

 

 

 

では、また。