ども、満足行くカレーが作れた岡田達也です。

 

 

 

僕はカレーが好きだ。

筒井俊作もカレーが好きだ。

キレンジャーもカレーが好きだ。

大内厚雄はそんなにカレーが好きじゃない。

ってことは、比率で言えば75%の人がカレー好きということになる。

(あくまでも岡田達也調べ)

 

 *

 

カレーは千差万別。

家庭の数だけカレーは存在する。

 

 *

 

僕が小学校の時

「お誕生会」なるものがあった。

(……今でもあるんですかね?)

 

クラスメイトにお誕生日の子がいると

その子の家にお邪魔して、食事をいただき、プレゼントを渡すという催し。

 

このお誕生会の面白いところは

“本来なら祝われる側がおもてなしする”という点。

まぁ、実際におもてなしするのは、その子のお母さんである。

今ならわかる。

どの家のお母さんも大変だったろうなぁ、と。

が、当時はお構い無しで、食べて遊んではしゃいでいた。

 

お母さんたち

今更ですがごめんなさい。

 

さておき。

 

その食事はカレーが振る舞われることが多かった。

カレーは鍋一つで仕込めるし

何より子どもたちが喜んで食べてくれるので最適なんだろう。

 

ここで、僕は、カルチャーショックを受ける。

 

「わ、我が家のカレーと! ぜ、ぜんぜん違うじゃないか!」

 

そうなのだ!

家ごとにカレーが全く違ったのだ!

 

シャバシャバのカレー

ドロドロのカレー

驚くほど黄色いカレー

じゃがいもが入ってたり、入ってなかったり

野菜の大きさはまるで違い

そもそも野菜の代わりにミックスベジタブルだったり

お肉はビーフだったり、ポークだったり、チキンだったり

チキンと言っても骨付きもあったし

肉の代わりにソーセージだったり

 

とにかく

自分ちの食卓が“普通”と思って生きてきた小学生にとって

友達の家でカレーを食べるたび

新種の生き物を発見するくらいの衝撃があった。

 

そして学んだ。

「そうか! カレーとは自由なのか!」と。

 

 *

 

一方、我が家では。

 

母・秀子さんが悩んでいた。

「私、どいうわけかカレーが上手に作れないの……」

 

カレーを作るたびに言っていた。

その悩む姿が忘れられない。

 

僕はそう思ってなかった。

まぁ、子供だからよくわからなかっただけかもしれないけど

普通に美味しいと思いながら食べていた。

だから正直に言っていた。

「美味しいよ」と。

 

が。

父・隆夫さんが大問題で

自分は料理など一切しないくせに

「そうだな、お母さんはカレーが下手だな」

などと余計な一言を言いやがるから

秀子さんの悩みはますます深くなっていった。

 

 *

 

美味しいカレーが作れたから

そのレシピを書こうと思っただけなのに

話が長くなったので続きはまた明日。

 

 

 

では、また。