ども、再び長野県に向かう岡田達也です。
昨日のつづき
*
もう一度整理しよう。
・この全自動洗濯機の所要時間は35分
(残り時間が赤い文字で表示されるので間違いない)
・洗剤の入っていないただの水で洗濯を始めてしまったのが17時15分
・一回目の洗濯が終わったのが17時50分
・18時30分にホテルのロビーで人と待ち合わせをしている。
・そのまま諦めようか、もう一度洗剤で洗い直すか?
悩んだ挙げ句、「今から回せばギリギリ待ち合わせまで終わる」という結論に達し。フロントに洗剤を買いに行ったのが17時53分
文字で読むとわかりにくい話で申し訳ない。
ちょとだけ辛抱してくだされ。
僕は17時55分に二回目の洗濯を開始した。
100円玉を2枚入れた。
右上に「残り時間35分」と表示された。
17時55分+35分=18時30分。
計算ではちょうど18時30分に洗濯が終わるはずだ。
とすれば、待ち合わせの相手にちょっとだけ待ってもらい、洗濯物を乾燥機に突っ込んでから出かけられる、と思った。
……思うよ、普通
……思っちゃ悪いか
一度部屋に戻り身支度を整えたのが18時。
18時15分、一緒に出かける約束をしていた筒井俊作が部屋にやってきて、二人で缶ビールを飲んだ。
18時25分、ロビーに移動。
ここで洗濯の進み具合を確かめようと、
僕は、洗濯機が置いてある大浴場の脱衣所に行った。
計算では、この時点で、残り「5分」と表示されているはずだ。
……はずでしょ?
……私、何か計算間違えますか?
残り時間を見て僕は固まった。
「残り時間 22分」
えええええぇぇぇぇぇ?????
うっそおおおぉぉぉぉ!!!!!
なんでええぇぇぇぇぇ?????
一体、何が、どうなっているのだ?
表示を見ると「すすぎ」のところが点灯している。
僕は洗濯機の蓋を開けた。
洗濯物が水浸しになったまま全く動いていない。
どうやら洗濯は終わったみたいだが、すすぎに入ったところで止まったしまったようだ。
しばらく洗濯機を眺めてみたが、うんともすんとも言わない。
1分ほど待って、動かないことを確認してから僕はフロントに向かった。
僕と同い年くらいの女性スタッフが対応してくれた。
「あの~、洗濯機が途中で止まってしまったんですけど」
「へっ?」
(……聞き返すにしても「へっ?」じゃなくて、せめて「はっ?」じゃないのか)
「だから洗濯機が止まっているんです」
「それはどうしてでしょう?」
「……聞きたいのはこっちです」
「そうですね。止まったという証拠はございますか?」
「17時55分に回し始めたんです。で、あの洗濯機の所要時間は35分。ってことは今は「残り5分」と表示されるべきですよね?」
「え~っと、え~っと、(計算しながら)そうなりますね」
「それが22分ってなってたんです」
「おや、まぁ!」
(……この人、ふざけてるのか?)
「お客様」
「なんでしょう?」
「今、大浴場にどなたか入っていらっしゃいますか?」
「ええ。一人入ってましたね」
「それですと、今は辛抱していただけますか?」
「……辛抱とは?」
「今、フロントに女性スタッフしかおりませんで。脱衣所に入れるものがおりませんので」
「あぁ、なるほど」
「私がコソコソと覗くっていうのもどうかと思いますし」
「(……あなたの言葉のチョイスもどうかと思いますよ)」
「男性スタッフが戻ってきたら確認しますので、どうぞ、そのままお出かけください」
「わかりました。そうします」
*
さて。
自分の疲れがピークだと思ったのはここからだ。
僕はとてもモヤモヤしていたので
出かける前にもう一度だけ確認しようと
脱衣所に向かった。
!!!
なんてこった!!!
洗濯機が動き始めているじゃないか!!!
残り時間は「19分」と表示されていた。
確かに、僕がフロントで話した時間は3分くらいだったかもしれない。
え?
なに?
どういうこと?
動いたのは良いことだよ
だけど……
故障じゃなかったの?
何かがタイムスリップしてるのか?
それとも
僕が血迷っているだけなのか?
それとも
僕が引き算を何か間違えているのか?
わからない
何もかもわからない
この違和感
この気持ち悪さ
この狐につままれた感
どうにも納得がいかないので
とりあえず
「自分が非常に疲れている」
という結論で無理やりまとめた。
*
今日から再び旅が始まる。
2週間以上の長旅だ。
自分をしっかりと保とうと思う。
では、また。
オマケ
待ち合わせの相手はこの人。
元キャラメルボックス制作部の須田さん。
現在は結婚して長野在住。
お客さんの中にもこの笑顔を覚えている人多いのではないでしょうか。
開演前の、彼女の「オーケーでーす!」が好きでした。
僕がもっとも信頼していた一人です。