ども、GWに目もくれず稽古漬けの岡田達也です。
昨日、『無伴奏ソナタ』の稽古中
自称“キャラメルボックスの早乙女太一”
あるいは
自称“キャラメルボックスの綾野剛”
あるいは
自称“キャラメルボックスの松坂桃李”こと
小多田直樹くんが差し入れを持ってきてくれた。
今回、僕は、初演・再演で小多田が演じた役をやる。
今まで先輩がやっていた役を再演で演じてきたことはたくさんあったが、後輩が演じた役をやるのは珍しい。
僕の記憶違いでなければ初めてかもしれない。
*
僕は劇団の先輩である
西川浩幸
近江谷太朗
上川隆也
今井義博
の4人が演じた役をすべて経験している。
これがね!
あなた!
声を大にして言わせてもらいますけどね!
ど、れ、だ、け、い、や、だ、っ、た、こ、と、か!!!!!
ゼイゼイ
ハァハァ
(……興奮した後に息が上がってるのを表現してます。どうか汲み取ってください)
さすがに僕も歳を取り、今ならそんな感覚にならないかもしれないけど。
当時、そのプレッシャーたるや
アフリカゾウをおんぶして、フルマラソンを走るみたいなものだった。
先輩の役をやるたびに
泣きたくなるほどの技術力の差
劇団を支えてる精神力の強さ
お客さんへの影響力
それらの違いを“これでもか”と見せつけられた。
それはきっと越えなければならない壁なんだろうけど、もはや壁どころじゃない。
こっちにしてみたら山。
しかも、思いっきり、た~っかい山。
こっちは短パンにアロハシャツ着てサンダル姿
オマケに500mlのペットボトルを一本しか持ってないのに
それで富士山登れって言われても困る。
(……自分で書いておいてなんだが、この比喩、正しいんだろうか?)
それほどの無理難題を泣きながらやってきたわけだけど……
唯一、良かったなと思えるのは
4人の役をわけてもらえたおかげで
“劇団の血”みたいなものが僕の体にも流れたんじゃないかな
……ということ。
*
今回は後輩が演じていた役。
だからといってプレッシャーが無いかと言うとそんなことはない。
小多田直樹が、初演・再演と大切に育ててきたのがよくわかる。
だから
ちゃんと預かって、
その上で自分の形にしていかなければ彼に申し訳ない。
そう。
誰かの演じた役を預かるってことは、なかなかに大変なことなんです。
*
小多田くん
差し入れ、ごちそうさま。
では、また。