ども、新国立劇場がますます好きになった岡田達也です。
『スクアッド』
3ステージが終わった。
本編の後に行われるレビューショーで、お客さんがサイリウムを振ってくれる。
あれ、生で初めて見た。
とてもキレイだ。
あくまでも僕個人の意見だが……
あれは「岡田達也の応援のために振ってくれている」のでほぼほぼ間違いないと思っているが、どういうわけか僕のシンボルカラーである「黒」のサイリウムを1本も見かけない。
ってことは、ひょっとすると『宇宙Six』の応援のために振られているのかもしれない。
岡田達也と宇宙Six
どちらのために振られているのか?
可能性は5分5分だが、真実を追求するのは控えておこうと思う。
* * *
『新国立劇場』は東京オペラシティという複合文化施設の中にある。
この建物がとても重厚感があって、近代的で、かっこいい建物なのだが……
僕にはちょっぴり苦い思い出がある。
『また逢おうと竜馬は言った』(2000年版)のとき。
情宣写真撮影のために駆り出されたのは
主人公・岡本を演じる南塚康弘と
坂本竜馬役を演じる僕だった。
撮影場所は、ここ、オペラシティ。
「岡本」はツアーコンダクターなのでスーツ姿
僕は当然坂本竜馬スタイル。
そんな2人が、人がワラワラしているビルの中にいれば、嫌でも目立つ。
撮影が始まると、みんな足を止めてこちらを見ている。
そしてヒソヒソ話を始める。
そして不思議なことに
ヒソヒソ話というのはヒソヒソしている割によく聞こえてくる。
「おおっ!」
「さ、坂本竜馬だ!」
「何の撮影だ?」
ここまではまだいい。
「……あれ、誰?」
「あの俳優さん、見たことないな」
「有名人じゃないの?」
これが、まぁ、恥ずかしかった。
僕は芝居をやってるわけだから「芸能人」かもしれない。
だけど、メディアには出ていないのだから「有名人」ではない。
オフィスビルの人混みの中で僕のことを知っている人などいるわけがない。
ただ。
唯一面白かったのが……
「隣のマネージャーさん、めっちゃ怒られてるなぁ。かわいそうに」
これが聞こえてきたときは笑った。
“隣のマネージャーさん”というのは、おそらく南塚のことであって
しかも
“僕が怒っている”のは当然ながら撮影のためのお芝居だった。
南塚にいたっては“俳優とカウントされることもなくマネージャー扱い”というのがなんとも愉快で、2人で声を上げて笑ったのは懐かしい思い出だ。
今、劇場に通いながら、毎日このときのことを思い出している。
若いな、俺。
では、また。
追伸
『夏への扉』
無事に全日程を終えたようです。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。