ども、生きている岡田達也です。
さてさて。
昨日は3月11日。
そう。
東日本大震災の日。
あれから7年が経った。
ここで懺悔したいことがある。
いや……
懺悔ではないな。
何というか
こう、今でも、自分の中に燻ってる部分というか。
*
震災の数日前。
パソコンがブラックアウトするという不具合が出て修理に出した。
スマホでは長文が書けない男なので、この日記に関してはパソコンでしか更新しない。
(ここが若者と私の一番大きな違いだと薄々感づいてる)
だから「日記はしばらくお休みします」となった。
この日記、書き始めてずいぶん経つが、長期でお休みしたことなど殆ど無い。
そのパソコンの修理のときと、母親の看病で帰省したときくらいだった。
だからその時は“たまたまのお休み”だったのだ。
*
震災が起きた。
とんでもない地震だった。
僕はキャラメルボックスの事務所を出て、出演していた芝居のために下北沢へ向かおうと、新中野の駅にいたときだった。
間違いなく人生で初めて経験する大きさの地震だった。
僕は勝手に東京が震源地なんだろうと思った。
地下鉄はストップした。
電話は繋がらず、今日の芝居がどうなるのかもわからない。
仕方がないので新宿まで歩いて行った。
新宿まで行けばなんとかなる、と思い込んでいた。
あては外れた。
そこで首都圏は大混乱となっていることを初めて理解した。
人、人、人
交通網はすべてストップして新宿駅は人で溢れかえり、身動きが取れない状態。
僕はとにかく劇場へ向かおうと、下北沢まで歩き始めた。
都内のほとんどの劇場が公演中止になる中、僕たちの劇場に2人のお客さんが来てくださった。
話し合った結果、2人のお客さんの前で芝居をやった。
もちろん、初めての経験だった。
*
少しずつ
少しずつ
震災の情報が入り始めた。
震源地は東京ではなく三陸沖らしいこと
津波が起きたらしいこと
どうやら日本で最大規模の地震らしいこと
*
あのとき
僕の手元にはパソコンが無かった。
毎年、3月11日が来るたびに思う。
あのとき、日記が書けていたら、僕は、何を書いたのだろう?
いや
「何を書いた」のではなく「何が書けた」のだろう?
……と。
ありきたりな励ましの言葉を発信したんだろうか?
それではあまりにも偽善的で意味がないんじゃないか?とか
それとも
いつものようにお馬鹿な話を書いたんだろうか?
果たしてそんな精神力が僕にあるんだろうか?とか
ず~っと頭の中でグルグルしてて。
……すみません。
自分自身に対する愚痴ですね。
*
住む家があり
美味しく食べたり飲んだりできて
どうしようもない日記を書いて
お芝居ができる
そんな毎日に感謝です。
震災で亡くなられた方に心よりご冥福をお祈り申し上げます
遺族の方、被災された方、PTSDに悩まされている方
平穏な日々が取り戻せることを心よりお祈り申し上げます。
*
あのとき公演中止となった『夏への扉』が間もなく始まります。
お時間が合えば是非。
キャラメルボックス2018スプリングツアー
『夏への扉』
http://www.caramelbox.com/stage/natsu-eno-tobira/
では、また。