ども、マッチかトシちゃんならトシちゃん派の岡田達也です。

 


 

宇宙Sixの原嘉孝くんが話しかけてきた。

「岡田さん、ブログ読みました。原です!」

 

「?」

 

「名前が覚えられないそうで! 僕、これから毎日名乗りますから!」

 

……なんていい子なんだ

ジャニーズ事務所、素直でしっかり者が多いなぁ

 

ありがとう

おかげで原くんのこと覚えたよ

 

でもね、この日記を読むと脳みそが溶けるから読んじゃいけないよ

と、しっかり釘は刺しておいた。

 

 *

 

昨日、人の名前が覚えられないと書いた。

 

が、逆に

一度に何百人に名前を覚えられた経験がある。

「岡田達也」という名を。

 

 

確か中学1年のときだった。

 

ある日

休憩時間になるたびに、違うクラスの女生徒たちが、我がクラスを覗きに来ていた。

廊下の方からチラチラと様子を伺っている。

そしてひそひそ話をして帰っていく。

 

最初は気付かなかった。

が、休憩時間のたびに女の子がやってくるのだ。

オマケに、その数がドンドン増えていく一方で。

3限目など、もう外に溢れかえっている。

そりゃ、イヤでも気付く。

 

これは、一体、なんの騒ぎなんだ???

 

そして、僕は、恐ろしいことに気付いた。

 

他のクラスから来た女の子たちは

うちのクラスの仲良い子を捕まえて何か耳打ちする

耳打ちされたうちのクラスの子が僕を指差すのだ

 

そう

外から来た女の子たちは、間違いなく、僕を見に来ている!

 

こ、これは!!!

 

人生最大のモテ期が!!!

 

突然やってきたのか???

 

……

……

 

んなわけね~だろ!!!!!

 

いくら中学生の子供とはいえ、自分のモテ具合くらい理解してるよ!

オマケにな、中学入学時に身長が144cmしかなかったんだぞ!

当時はな、ちっちゃい男はモテナイのが普通だったんだよ!

 

さすがに怖くなってきた。

 

学校中の女の子と言っていい。

何百人が僕を見に来ている。

しかも、ある日、突然。

 

そして

共通しているのは

みんな僕の顔を見ると

ガッカリした表情で帰っていくのだ

 

……

……

 

なんでだよぅ?

僕、何か悪いことしましたか?

 

居たたまれなくなった僕はクラスの女の子に尋ねた。

 

「あのね、昨日からドラマが始まったんだって! 『ただいま放課後』って、たのきんトリオが出てるやつ。その中でマッチの役名が「岡田達也」なんだって!」

 

……

……

 

なんてこった

偶然の一致における事故じゃね~か

 

 

こうして僕の名前は一夜にして多くの人の記憶に刻まれた。

 

それと引き換えに僕の心は見事に砕けたのだった。

 

ちょっぴりマッチが嫌いになった。

 

 *

 

人生で、一番名前を覚えてもらった日の出来事。

 

 

 

では、また。