ども、味噌煮も塩焼きもみりん干しも好きな岡田達也です。
『アンフェアな月』
初日の幕が開いた。
いろいろ書きたいこともあるが、芝居について書くとネタバレになるのもこわい。
(内容が知りたい方はネットで検索してみてくださいな)
なので、今日はドキュメンタリー風に「初日を迎えた昨日」がどんな日だったのかを振り返ってみようと思う。
*
朝。
目が覚めるてカーテンを開けると我が目を疑った。
雪がちらついていたからだ。
「……雪平夏見シリーズだから雪?」
一瞬そんな言葉が頭をよぎったが、絶対に同じことを言う人間がいるだろうと思い、楽屋では口にしないように固く誓った。
家を出た。
新宿から埼京線に乗ろうとしたら、ダイヤの乱れでとんでもない混雑になっていた。
完全な押しくら饅頭状態で、あろうことか2本乗れなかった。
普段、私は通勤時間に電車に乗らないので、こういう勝負どころで負けてしまう。
琴風のがぶり寄りを本格的に研究することにした。
セブンイレブンで『焼鯖ごはん』という弁当を買う。
普段は本番前に鯖を食べないようにしているのだが
(セリフを言ってるときに鯖の匂いが上がってくるのがイヤで)
今日はどうしても食べたくなって買ってしまった。
食べてみる。
うまい。
楽屋で天気の話になった。
下村青さんが
「今日、雪だったね。もしかして雪平夏見だから雪?(笑)」
と言っているのを聞いて、言わずに良かったと胸をなでおろした。
囲み取材を受ける。
座長が口を滑らした。
私の弱点が世間に知られてしまった。
『オリコンニュース』
https://www.oricon.co.jp/news/2106175/full/
ゲネプロを行う。
知り合いが観に来てくれた。
励ましの言葉をもらう。
身に染みる。
お弁当の時間になった。
数種類の中から『鯖の西京味噌焼き弁当』を選んだ。
……ん?
……あれ?
ま、美味しいからいいか。
キャラメルボックスから『初日FAX』が届く。
みんな好き勝手なことを書いている。
目の前にいたらどついてやりたい。
でも、やっぱり仲間の言葉は嬉しい。
ヘアメイクさんに
「達也さんの髪の毛って、ワックスすら吸い込んでしまうんですね? ものすごい吸引力ですよ。……乾いてますね」
と呆れられる。
初日の幕が開く。
いろんな発見をする。
にしても力んでしまった。
反省。
しかし、カーテンコールの温かい拍手が何より嬉しい。
座長の音頭で乾杯。
尿酸値を気遣いながらビールを一本だけ飲む。
その後。
最寄り駅まで戻り、行きつけのお店で一人で打ち上げる。
大将が
「岡田さん、今日、初日だったんですよね? これ、僕からのお祝いです。よかったら召し上がってください」
と生鯖のお刺身をサービスしてくれた。
……まただ
……また鯖だ
鯖に始まり、鯖で終わった一日だった。
では、また。