ども、半世紀の岡田達也です。

 

 

 

今を遡ることちょうど20年前。

当時『セクハラ相談室』という名前でブログを書いていた自分は

(『達也汁』といい『セクハラ相談室』といいい、もう少しまともなタイトルは付けられないのか?)

30歳の誕生日を迎えた日に日記を更新した。

もう、その時のデータは残ってないので正確ではないけど、こんなことを書いたのを覚えている。

 

「30歳っていうのはどういうわけか区切りの年齢にされやすい。「30歳までに芽が出なければ……」とか「30歳までには進むべき道を定めないと」なんて言葉をよく聞く。30歳というのは本当にそういう年齢なんだろうか? 30歳というのは本当に節目なんだろうか? 僕は芽も出てなければ、芝居で食っていく覚悟もできてない。だけどもうしばらく芝居を続けようと思う」

 

いいねぇ

いいよ、君

若い、若いよ

 

ちょっとの本音と

ちょっとの毒と

ちょっとのやる気

 

とても自分らしい文章だ。

 

 *

 

君、君

 

あれからね、20年経ったよ

びっくりだよ

 

50歳ってね「わ~、おじさん」って思ってたよね?

そこに自分が到達したよ

 

噂に聞いてたけど……

本当に白髪が増えてきたよ

脇腹の肉が落ちなくなってきたよ

小さい文字が読めなくなってきたよ

劇場に行って、照明が暗い中でパンフレット読もうとするでしょ?

「こんなに暗い明かりで、こんな小さな文字、読めるかい!」

って何度も叫びそうになったよ

 

そうそう

 

30歳って、何かの区切りにされやすい年齢って言ってたでしょ?

そこに噛み付いた気持ちもわかる

けどね、それはある意味では正しかったりもするよ

悲しいかな、50歳って何の区切りにもされないよ

まぁ、かろうじて「人生の区切りかもなぁ」と自分で思うくらいでね

 

それからね

相変わらず芽も出てないよ

その代わりって言うのもなんだけど

腰椎の4番5番の間にあるヘルニアが出たかな

あ、それと

尿酸値が基準値を飛び出して大変なことになってるよ

 

進むべき道?

さすがにね、40歳くらいまでには見えてくるかと思ってたけど

どうにも定まらないんだな、これが

すでに50歳になったというのに

常日頃口にしているのが

「役者やりながら串揚げ屋か鉄板焼きのお店を持ちたい」とか

「未来の鳥取県知事を目指す」とか

未だにふわふわ、フラフラしてるんだよ

我ながらビックリですよ

 

ありがたいことに、なんとか芝居は続けてるけど

でもなぁ

20年前と変わらず下手っぴなんだなぁ、これが

 

 *

 

そこでだ

いっその事、考え方を変えてみようと思うのだが……

どうだろう?

 

30歳が区切り

50歳が節目

とうのなら

次はまた20年後ってことだ

 

ならば

70歳までに芽が出なかったら、さすがに芝居をやめる

 

それと

70歳までには人生の進むべき道を見つける

 

これでどうだ?

 

……あ

その前に還暦という大きな節目が来るか

 

 *

 

本日50歳を迎えました。

 

こんなに健康に生んでくれた母・秀子さんに感謝

こんなにいい加減な遺伝子をくれた父・隆夫さんに感謝

 

そして

こんな駄文にお付き合いくださる皆様に感謝。

 

呆れるほどダメな人間ですが、これからもよろしくお願いします。

 

 

 

では、また。