ども、人生の不合格者岡田達也です。

 

 

 

昨日は2018キャラメルボックス最終オーディションが行われた。

 

残念ながら僕は所要で出席できなかったので結果を知らない。

 

どんな人が合格したのか?

それとも

誰も合格しなかったのか?

それとも

新しい人を入れる代わりに古いのを少し間引くとするか? 

ならばこの機会に岡田達也をクビにしてしまおう

など

どんな話し合いが行われ、どんな結果が出たのか楽しみだ。

 

 *

 

何度も書いてるが……

僕のキャラメルボックス・オーディションは最悪だった。

 

保証する。

史上最悪なのだ。

あれを超える人物は今まで見たことないし

きっとこれからも出てこないであろう。

 

 

まず、演技の経験がない

芝居もやっとこさ観始めた程度

そもそも演劇界というのがどんなところかもわからない。

 

そんな人間が

「おっ! オーディション料がタダだ! とりあえずここを受けておけば先生(大学の恩師)との約束を果たせる」

という理由だけで受けたのだ。

 

ある意味“世間知らずで良かった”と今でも思う。

 

もしも

今、僕が

審査員として

当時の自分のオーディションに立ち会っていたら

ジッとしていられないだろう。

 

自己PRしている最中の僕の手を取り

(いきなりどうした?)

 

ロープに振って

(稽古場にロープはありません)

 

打点の高いドロップキックを放ち

(この年齢でそんなにジャンプ力は残ってません)

 

もう一度ロープに振って

(もう一度言っておくけど稽古場にロープはないです)

 

今度はキチンシンクからの

(ジャンボ鶴田信者なんです)

 

髪の毛を掴んで引きずり起こし

(プロレスのお約束ですね)

 

起き上がりこぼし式のパワーボムを連発し

(天龍源一郎の声が好きです)

 

フォールにくと見せかけて

(このへんがプロレスのワビサビですよ)

 

トップロープ最上段からのムーンサルトプレスで仕留める

(バック転できませんけどね)

 

……という

まさかの“受験生を血祭りにする”という暴挙に出るかもしれない。

(間違いなく逮捕されるぞ)

 

それほど僕はひどかった。

 

周りの人がストッレチを始めて

見よう見まねでやってみたら

体が硬すぎて、まるで出来損ないの操り人形みたいになり

 

読み合わせをしてみれば

周りの人の声がとても大きくて

「ええっ? 芝居ってそんな大声でしゃべるんですか! 知りませんでした! 頑張ってみます!」

と、負けないように大きな声を出したらゲホゲホとむせてしまう始末。

 

唯一、楽しかったのは自己PRで

それは

当時の自己PRのやり方がちょっと特殊で

“劇団員の一人が聞き手となって受験生の話を聞いてくれる”という

こちらがしゃべりやすい形式になっていたこともあり

おまけに

僕に与えられたテーマは「南海ホークス」で

聞き手が近江谷太朗先輩という

ラッキーが重なったこともあって

ベラベラとしゃべった。

 

まぁ、これは後日談だが……

この調子の良いしゃべりが

「あいつ芝居はド素人なのに、やけに物腰が柔らかく、しゃべりだけが達者だ。おかしい。きっとオカマに違いない」

というレッテルを貼られることになったのだが。

 

……書いてて泣きたくなるな

 

いやいや

そうではなくて

 

オーディションってのは

実力を見られるところで

人柄を見られるところで

それでいて

ご縁のものでもあって。

「絶対」ということは無いものだと思う。

 

何がどう転ぶかなんて誰にもわからないのだから。

 

ただ間違いなく言えるのは……

合格だろうが不合格だろうが

どちらになっても人生の大事な経験の一つ。

 

これをスタートラインにするもよし

バネにするもよし

目標設定を変えるもよし

 

ぜひ、この経験を活かしてください。

 

 *

 

願わくば。

岡田達也がクビになってませんように。

 

 

 

では、また。