ども、やってしまった岡田達也です。

 

 

 

昨日の日記に続きができてしまった。

 

気にはしていたんだけど……。

ついつい浮かれて抜け落ちた。

 

 *

 

ここ数年2台持ちしていた、格安SIMとauのガラケー。

当然、どちらにもメールアドレスがある。

格安SIMにはgmail

auにはezwebが。

 

実家に帰ったときに

僕が勝手に父・隆夫さん、母・秀子さんの携帯をいじって

どちらのアドレスともやり取りできるようにしておいた。

 

 *

 

昨日、隆夫さんから電話があった。

「今日な、達也にメールを3回送ったけど、3回とも返ってきたで。どうなっとるだ?」

 

あ!

しまった!

 

メールを送るために僕の名前を選択すると

優先的にauのアドレスが選ばれる設定になってるんだった!

 

一昨日、auは解約してしまった。

届くはずもない。

 

隆夫さんのアドレス帳から僕のauアドレスを消さなければ!

 

ここから先は遠隔操作しかない。

今まで何度もチャレンジして苦しい思いをしているが、致し方ない。

 

以前にも

「音が出ん、音が出ん!」

と大騒ぎして電話をかけてきたので

これはきっとマナーモードを触ってしまったんだろうと推測して

なんとか解除させようとしたが、これがまた大変だった。

 

あのときの二の舞いはゴメンだ。

 

「家の固定電話にかけ直すから、携帯電話を持って待っててくれる?」

 

「わかった」

 

一度電話を切って、実家の固定電話にかけ直した。

 

「もしもし」

 

「はいはい」

 

「え~っとね、アドレス帳ってわかる?」

 

「……アドレス帳?」

 

「電話帳のこと」

 

「あぁ、電話帳な」

 

「そうそう。それを開いてくれる?」

 

「ちょっと待ってな。(ゴソゴソと音が聞こえる)……開いたで」

 

「オレの名前があるでしょ?」

 

「あるな」

 

「それを選ぶと、アドレスが2つ、書いてあるよね?」

 

「……アドレス?」

 

「あれ? ない?」

 

「電話番号しか書いてないで」

 

「そんなはずはないと思うんだけど……」

 

「いや、ない!」

 

「え? どのページを見てる?」

 

「電話帳だが!」

声のトーンが上がった。

イライラするのはわかる。

 

ここはガマンだ。

 

僕は声を和らげた。

「そうだよね、電話帳だよね。だとしたら俺の名前と、その下に電話番号と、その下にアドレスが……」

 

「いや、お母さんはアドレスまで書いてなかった!」

 

「……お母さん?」

 

「電話番号は書いてあるけど、アドレスは書いてないで!」

 

「……ねぇ、今、何を見てるの?」

 

「だけぇ、電話帳だが! お母さんが手書きしてくれたやつ!」

 

「……」

 

「引き出しの一番上に入ってる、お母さんの手書きの電話帳!」

 

あああああぁぁぁぁぁ

うううううぅぅぅぅぅ

 

そ、そうだ

そうだよね

お父さんは正しいよ

 

“電話帳を開け”って言ったのは僕だからね

習慣で“いつものやつ”を開いてしまうよね

 

勝手に同じ電話帳をイメージしてると決めつけた僕の責任だよ

 

「俺の言い方が悪かった。そうじゃなくて、お父さんの携帯電話の中にある電話帳のことなんだけど」

 

「あ、そっちか」

あんたは筒井俊作か?

 

「そうそう。それを開けるかな?」

 

「……電話帳」

 

「え~っとね。右端か左端の一番上だと思うんだけど。電話帳を開いてるような絵が書いてあるやつ」」

 

「これかなぁ」

 

「それを押してーー」

 

ここで突然、驚きの一言が僕に浴びせられる。

「もうええわい!」

 

「?」

 

「今度、帰ってきたときに直してくれ」

 

「いや、auショップに行ってもらえればーー」

 

「行かん、行かん! 前に2時間待たされたことがあるけな! あそこには行かん!」

 

「じゃあCメールはーー」

 

「ええ、ええ! こちらからは送らん! メールが来たらそれに返信する!」

 

 *

 

みなさんも経験があるかもしれない。

 

便利を目指すと

不便になる可能性も十分にある

……ということが。

 

使い慣れたものを変えるのはいろいろ大変です。

 

 

 

では、また。