ども、ケチではない岡田達也です。

 

 

 

プロ野球の契約更改のシーズンだ。

1億円上がっただの、5千万円下がっただの

毎日、選手の年俸が報じられている。

他人の給料がこんなに詳(つまび)らかになるなんて不思議な世界だ。

だからこそ面白く、興味津々でチェックしている。

 

 

常々言ってるが

私の年俸は3億円だ。

 

……。

 

アップもしない、ダウンもしない

単年契約でもない、複数年契約でもない

もっと言えば

誰から支払われているのかさえもわからない

 

……。

 

ひょっとすると妄想かもしれない

もしかすると願望かもしれない

 

……。

 

常々言ってるが

私の年俸は3億円だ。

 

……。

 

大丈夫だ。

私は病気ではない

 

……と思う。

 

 * * *

 

今ままでスマホとガラケーの2台持ちだった。

 

スマホは格安SIM(データ専用)を使い

ガラケーはauを持っていた鳥取の両親と家族割で使うために

ずいぶん前にdocomoから乗り換えていた。

そうすることで両親との通話代が0円で済むので

月々の通信費はかなり安かった。

 

 

母・秀子さんが亡くなった。

もっとも電話していた相手である。

電話友だち、あるいは話し友だちと言っていい。

 

これでauを持つ必要がなくなった。

(……まてまて。父上とは電話しないのか?)

 

これを機に、格安SIMを音声プランに切り替えて1台持ちにしよう。

そうだ、スッキリしよう。

母直伝の超整理法だ。

(……そんなに大したものではない気もするが)

 

 

auショップに出かけてMNPの手続きをした。

そこで言われた。

「お客様、4,000ポイント貯まってますよ。よろしいんですか?」

 

「え? 無くなっちゃうんですか?」

 

「そりゃそうです。ただし、あらかじめauウォレットに移しておけばマスターカードが使えるお店で使用できますからご安心を」

 

 *

 

長年、2台だったのが1台になる。

今までデータだけで使っていたスマホが電話として活躍する。

たったそれだけのことなのに妙な高揚感がある。

何が嬉しいんだか自分でもわからないが、

ちょっとニヤついてしまうのだ。

 

僕はニヤニヤしながらビックカメラに出かけた。

親切なお兄さんの説明を受け

あっという間の手続きで、僕のスマホは音声通話できるようになった。

 

気分はルンルンだ。

だが……

“大切な何かを忘れている”気がしてならなかった。

 

なんだ?

何かを見落としているような……

 

あっ!

auのポイントだ!

 

僕は慌ててガラケーのボタンを押した。

 

「使用できません」

 

もう一度押した。

 

「使用できません」

 

……やってもた

……やってもた

 

4,000ポイント、捨ててしまった!!!!!

 

パチンコで4,000円負けるのは何とも思わない

美味しい料理と美味しいお酒に4,000円払うのも当たり前だ

だが……

貯めた4,000ポイントが無くなるのがこんなに惜しいものなのか?

 

あぁ

返してくれ、4,000ポイント!

 

僕は新宿の街で叫びそうになった。

 

 * * *

 

僕の年俸は3億円だ。

 

お金ならある。

いや

お金しかないと言っていい。

4,000ポイントなんて屁でもない。

 

あぁ

あぁ

おぅのぅ

 

私は病気でもケチでもない。

……と思う。

 

 

 

では、また。

 

 

 

追伸

私の知り合いの皆さま

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