ども、A1タイプの岡田達也です。
先日、鳥取に帰省したときのこと。
高校の同級生たちと飲んでるとき、小山くん(元・野球部。通称・サル)に言われた。
「オカタツ、明日時間があるなら、ちょっと身体を診てやろうか?」
彼は高校を卒業後、勉強して整体師の免許を取り、
現在は自宅を改装してカイロプラティックの先生をやっているらしい。
気持ちはありがたい。
同級生がサービスで身体を診てくれるというのだ。
しかし
小山くんは高校時代、クラスでも生粋のバカタレだった。
野球一筋の典型的なタイプで、筋肉だけは立派だが、授業時間は睡眠時間と勘違いしているような男だった。
オマケに30年ぶりの再会だ。
……大丈夫なのか?
……こいつに人の体が解るのか?
……オレの身体、破壊されないだろうか?
翌日。
不安と不安と不安を抱えたまま彼の自宅に向かい、用意されたマッサージベッドに横たわり診察が始まった。
不思議なものでマッサージというのは最初の手触りで上手いか下手かがわかる。
「おっ、こいつ……」
小山くんの手の感触は良かった。
もっと、ゴリラかキングコングに押しつぶされる自分を想像していたのだけど、あくまでも柔らかく柔らかく筋肉をほぐし、骨の歪みを矯正してくれた。
小山よ
ただのバカから卒業したのか
オレは嬉しいぞ
さらに。
「おまえ、4スタンス理論って知ってるか?」
彼は訊いてきた。
「いや」
「あのな、おまえ役者だろ?身体を使う商売だろ?それくらい覚えとけ。いいか……」
そう言って小山くんは僕の身体を使ってテストし始めた。
「うん、おまえはA1タイプだ」
「A1?」
「前重心のクロスタイプな」
「なんだそれ?」
「ま、早い話がイチロータイプだ」
「え?」
「オマエはイチローと同じ身体の使い方なんだ」
「そうなの?」
「もっと自分の身体を知れよ。使い方のクセがあるからいろんなところが歪むんだよ。いいか、おまえはな……」
*
どうやら人は変わるらしい。
あんなにダメだった男に、
コンコンと身体のメカニズムを解説され、
もっと勉強しろと諭される。
それに比べ。
「イチローと同じタイプ」と言われただけで、ちょっとデキる人間のように勘違いする自分の浅はかなこと。
何も変わってないのは自分の方だ。
小山よ
ありがとう
ちょっとずつ勉強します。
*
4スタンス理論のタイプチェック
では、また。