ども、自然体に憧れる岡田達也です。

 

 

 

昨日は30-DELUX『スクアッド』のビジュアル撮影。

 

ちょっとだけネタバレになるが……

役作りのため頭を白髪にした。

正確には白髪というか、シルバーワックスという整髪料で銀髪っぽく仕上げてもらった。

 

 *

 

実は、数年前からちょこちょこと白髪が増えてきたところだった。

(こんなジャイアンみたいな生活を送っているが意外と苦労が多い人生なのだ)

 

それが例えば

元・広島東洋カープの川口投手とか

サンデーモーニングの関口宏さんとか

キャラメルボックスの地味男こと左東広之くんのように

“一部分に白い地帯が密集している”と、なんとなくカッチョイイなぁと思う。

 

だが、残念ながら僕の白髪は

バラッバラで、オマケに、よく見ないとわからない

そんな生え方をしている。

オシャレじゃないのだ。

 

仕方がない

キレイな白髪になるまでは黒く染めて隠そうかな……

 

そんなときだった。

ドラマ『下町ロケット』で見た吉川晃司の頭髪にびっくらこいた。

(敬称略にさせてください)

 

こ、この人!

いつの間にこんなに白くなってたんだ!

オマケに!

それがメチャクチャかっこいいじゃないか!

 

画面で見てるからかもしれないが、白髪というか、銀髪っぽく見える。

ロマンスグレーとはまた一味違うオシャレさがある。

 

いいなぁ

カッチョイイなぁ

いずれ自分もあんな風に白くならないかなぁ

 

……いや

……待てよ

 

そうだよな

自然にあんな見事な色になるわけないよな

きっと、ある程度自分の白髪を利用して、メイクさんが染めてるんじゃないか?

 

そうだ、そうだ

そうに決まってる

だって彼はミュージシャンであり、芸能人でもあるのだから

そのあたりは何とでもできるよな

羨ましいなぁ

 

 

それから数ヶ月後。

 

とある舞台で僕はカツラを被ることになった。

そのとき、床山さん(男性。僕より10歳ほど年上の方)と何故かしら吉川晃司の話になった。

 

「この間ね、吉川くんと一緒に仕事したんだよ」

 

「へぇ~、そうなんですか?良いですよね、彼の髪の色」

 

「あぁ、あれね。かっこいいよね」

 

「何色で染めたらああなるんですかね?僕もあんな色になりたくて」

 

「いや、彼は染めてないよ」

 

「え?」

 

「俺も気になってさぁ。訊いたんだよね。そしてら染めてないって」

 

「うっそ~!」

 

「いやいや。その後、髪の毛を見せてもらったけど地毛だった。プロの自分が言うんだから間違いない」

 

「そうなんですね」

 

「こう言ってたよ。「髪の毛とかいじりたくないんですよね。いつも自然体でいたいんです」って。そう言ってる吉川くんが、またかっこいいんだ。男の俺が惚れそうになった(笑)」

 

「……」

 

 *

 

この日記の結論はおわかりだろう。

 

「自然体でいたい」

そんな人間性から生まれるかっこよさが

吉川晃司の頭髪を見事な色にしている

 

「黒く染めて隠そうかな……」

そんな人間性から生まれるカッコ悪さが

岡田達也の頭髪をまばらな白髪にしている

 

 *

 

昨日の撮影で銀髪になって、周りのスタッフさんからは「よく似合ってますよ!」と声をかけられた。

その気遣いはとてもありがたい。

ありがたいが、所詮、僕はまがい物なのだ。

 

いつの日か、自然体で白くなった頭髪で、かっこいいと言われてみたい。

 

 

はぁ~

無理だろうなぁ

 

 

 

では、また。