ども、目指す職業が多い岡田達也です。
カープが負けた。
ここだ。
問題はここなのだ。
ルールなので文句を言うわけにもいかないが
どうして年間チャンピオンが日本一をかけて戦えないのだろうか?
負けてしまったが今年のカープは強かった。
見事なチームだった。
是非とも彼らとやってみたかった。
ベイスターズのみなさん、よろしくお願いします。
僕が鳥取県知事を務め終えたら、そのままプロ野球コミッショナーになってルールを改正に乗り出そう。
* * *
母親の携帯がくたびれていた。
もう15年以上(!)使っているらしい。
脅威の物持ちである。
一方、息子は……
手から悪い電磁波を出しまくり、あっという間に電話の調子を崩し、2年と持たずに機種変を迎えてばかりだというのに。
大事に使ってはいたが、さすがにバッテリーのヘタリなど不調を訴えていたらしい。
が、携帯を変えたい気持ちはあれど、機種変の面倒くささに腰が上がらなかったそうだ。
いくら親不孝なバカ息子でも、それぐらいならお手伝いできる。
「僕が全部やってあげるから機種変しようよ」
「あなたがやってくれるならお願いしょうかな」
ま、ここまでは普通の流れだ。
あとは親子でauショップに行けばいい。
ところが……
父親・隆夫さんが曲者なのだ。
いや、曲者というより邪魔者なのだ。
「おかあさん、スマホにしてみるってのもええでないか?」
このオヤジ、どうやらスマホに興味があるらしい。
「いらん、いらん。このままでええ」
秀子さんはまったく受け付けない。
「今はな、年寄りでも使えるスマホっていうのがあるみたいだで」
情報だけは一人前だ。
「いらん、いらん。このままでええ」
秀子さんはまったく受け付けない。
「一緒に碁を打っとる人でもスマホを持ちようんなるで。便利そうだで」
出た。
誰もが使う「人様も持ってる」作戦だ。
僕も子供のころ言っていた。
「友達が◯◯を持ってる!欲しい!」と。
まぁ、何も買ってもらえなかったが。
僕は口を挟んだ。
「何が便利なの?」
「いろいろ調べられるが」
「まあな」
「ほら、便利だろ?」
「だったら、お父さんがスマホにすればいいが」
「俺はええわい」
「なんで?」
「俺はもうすぐ死ぬけな。もったいない」
「……」
腹立たしいが、この人は長生きしそうな気がする。
憎まれっ子世にはばかるの典型だ。
僕は立ち上がった。
「じゃぁ、お母さん、お店に行こう」
二人で玄関を出ようとしたとき、後ろから声がかかった。
「スマホもええかもしれんで?」
僕と秀子さんはまる無視して玄関を出た。
*
無事に機種変はした。
前から思っていたことだけど……
「かんたんケータイ」を選んだにもかかわらず、その実、まったく簡単ではない。
どうして日本のガラケーはこんなに使う人に不親切なんだろう?
僕ですら手間どうのに、80歳過ぎた親が使いこなすのは大変だと思う。
もう少しなんとかならぬものか?
プロ野球コミッショナーを勤めた後は、携帯電話の開発グループに入ろうと思う。
では、また。