ども、大人げない岡田達也です。
『ポセイドンの牙』
すべての稽古が終わった。
『サブマリン』の本番があったためかなり遅れての稽古参加になってしまい、共演者のみなさんにはご迷惑をおかけしてしまった。
そう言えば……
幼い頃から母親・秀子さんの教育方針はたった一つ
「人様に迷惑をかけない」
これだけだった。
私の人生、いつでも、どこでも、誰にでも、迷惑かけっぱなしだ。
お母さん、ごめんなさい。
さておき。
みんなより短時間になってしまったけど、稽古はしっかりやれた
……と思う。
“後出しジャンケン”なぶん、出し惜しみ無く飛ばしていこうと心がけていた。
その心がけは我ながら立派だったと思う。
しかし。
頂いた役が「自由奔放」で「勝手気まま」なキャラクターなのを良いことに、稽古場を散らかしまくり、若者から「達也さん、もういい年齢なんだからちょっと落ち着いてくださいよ」とたしなめられてしまった。
そうなのだ。
私もいい大人なのだ。
もっと、こう、大人びた芝居にも憧れる。
だが、心と体がそこについて行けない。
そう言えば、こんなことがあった。
衣装パレードのとき。
とあるシーンで帽子を被ることになったので、衣装さんがハンドメイドで作ってくださったものを用意してくださった。
「着脱が早くできるように大きめにしておきました」
その気遣い、とてもありがたい。
しかし、僕は言った。
「ありがとうございます。ですが、僕が大人げない芝居をするので、逆にキツめにしていただいて良いですか?」
自分で言って笑ってしまった。
“大人げない芝居”とは都合良く言ったもので、
言い換えれば
“無駄に、無意味に動く、行儀の悪い芝居”ってことだ。
側にいたプロデューサーさんが不安そうな顔をして訊いてきた。
「……岡田さんは大人げない芝居をされるんですか?」
そりゃ、使う側からしたら不安にもなるだろう。
「あ、いえ、ものの例えでして。ちゃんとやりますのでご安心を」
なんだ、その言い訳。
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平たく言えば「壮大なテーマを、恐ろしくバカバカしく描いているお芝居」に仕上がった。
若者たちがメインの話だが、まだまだ負けていられない。
どれだけ若者たちの壁となり、邪魔をし、立ち塞げるかが勝負だ。
おじさんの大人げない芝居をナメてもらっては困る。
ゴジラとジャイアンを足して2を掛けたような心持ちでいきますよ。
13日より新宿紀伊國屋ホールでお待ちしています。
『ポセイドンの牙』Version蛤
http://www.mmj-pro.co.jp/poseidon/
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演劇あるあるなのだが……
芝居が被ってしまって、観たいものが観られない事態だ。
私が観たいけど観られそうにないものをご紹介しておくので、もしも興味があれば私の代わりに。
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我が妹分、ジャイ子こと岡部尚子率いる『空晴』の10周年記念公演。
二本立てだそうです。
『遠くの花火』
『もう一回の、乾杯。』
本日より、下北沢駅前劇場で。
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キャラメルボックスの大先輩であり同級生コンビの石川寛美さんと大森美紀子さんがお届けする『BOO WHO WOOL』。
『ぐりっぐるっぐらっ』
http://www.caramelbox.com/stage/bww/index.html
本日より新宿SPACE梟門で。
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『蜜柑とユウウツ』で鶴屋南北戯曲賞を受賞した長田さんの『てがみ座』。
『風紋 ~青のはて2017~』
19日まで赤坂REDシアター。
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演劇界の恥才・吹原幸太率いる『ポップンマッシュルームチキン野郎』。
『仏の顔も三度までと言いますが、それはあくまで仏の場合ですので』
http://pmcyaro.com/stage/25_hotoke/sp/
15日までシアターKASSAI。
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では、また。