ども、古谷一行派の岡田達也です。
NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』
本日最終回。
あまりテレビを見ない私だが、朝ドラは欠かさず見ている。
今シリーズの『ひよっこ』はかなりお気に入りだった。
何より岡田惠和さんの脚本が面白いし
(ってか朝ドラの脚本を書く人ってすごいですよね。よく半年分もネタがあるもんだと感心します)
有村架純ちゃんが可愛いし
(なんと誕生日一緒なんですよ。運命を感じてます。向こうは迷惑でしょうが……)
可愛いだけじゃなくてちゃんと芝居しているし
(あたり前のことだけど何よりこれが大事です)
共演者のみなさんが魅力的だし
(今回僕がファンになったのはシシド・カフカさん。彼女ドラマーなんですってね。驚きました)
朝倉伸二さんや陰山泰さんなど小劇場の人も良い役で出てたし
(やっぱり共演したことがある人が出てくると嬉しいもんです)
など、好きだった要因はいっぱいあるけど……
それと
古谷一行さんが好きなのだ。
いや、好きというか、何というか、こう複雑なものがありまして。
何とも説明しにくいんだけど聞いてほしい。
*
大学4年のときだった。
ある日、我が母校(大阪芸術大学)でテレビドラマの撮影が行われていた。
その中に古谷一行さんがいた。
驚いた。
思わずにやけてしまった。
僕は子供の頃、金田一耕助のTVシリーズが大好きで見ていたから。
僕にとって金田一耕助は石坂浩二さんでも、渥美清さんでもなく、古谷一行さんだった。
その古谷さんが目の前にいる。
こんなことあるんだ……。
で。
ライトチェンジか何かのタイミングで、古谷さんは3台並んだ公衆電話に向かった。
(携帯電話など無い時代です)
僕は若かった。
みんなが遠巻きに古谷さんを見てる中、
「こ、これは!古谷さんの近くに行けるチャンスではないか!こんなこと人生最初で最後のチャンスだ!」
そう思った僕は、電話したい相手もいないのに、隣の公衆電話に向かった。
今なら首根っこ掴んで引きずり倒してやるところだが。
一応、電話するフリをしよう、そう思って受話器を手にしたときだった。
な、なんと
古谷さんが話しかけてきたではないか!
「すみません」
「な、な、なんでしょう?」
「ここから大阪市内に電話するときは、市外局番は06で良いんでしょうか?」
「はい。06です」
「ありがとう」
!!!!!
ひょ、ひょ、ひょえええええぇぇぇぇぇ
ふ、ふ、ふるや
い、い、いっこうと
しゃ、しゃ、しゃべっちまったあああああぁぁぁぁぁ
*
あのときの驚きとドキドキは今でも忘れられない。
僕はかなり邪な気持ちで古谷一行さんに近付いたこと
それなのに話しかけられてしまったこと
だから
嬉しいのと同時に、かなりの罪悪感を感じたこと
それらが相まって、「僕は無条件に古谷一行さんを応援していこう」と思うようになった。
元々好きな俳優さんだから改めて宣言する必要もないのだけど、
なんか、こう、もう一つ、違う感情が加わった。
古谷さん
あのときはすみませんでした。
今でも応援しています。
では、また。