ども、犬と添い寝の岡田達也です。

 

 

 

『サブマリン』

無事に千穐楽を迎えることができました!

 

ライブハウスに足を運んでくださったみなさん、ありがとうございました!

行けなかったけど応援していたよというみなさん、ありがとうございました!

行かなかったし応援もしていなかったというみなさん、そんなツレナイこと言わないで次回は是非劇場で!

 

 *

 

今回の作品、作る側としてはとても手ごわかった。

 

御存知の通り、伊坂幸太郎さんの原作だ。

そりゃ、もう、読み物としては普通に面白い。

少しずつ謎が解かれていき、最後にすべてのエピソードが繋がる伊坂ワールド。

 

だけど。

それを立体化するというのはまた別の話で。

いやいや、

原作ものをセリフにして芝居にするだけなら簡単だ。

けれど、それを“面白く見せる”には何かが必要だ。

 

そこで何度も頭を悩ませた。

 

演出の益山くんのアイディアをベースに

そこに

粟根まことの知識力と行動力

みのすけの演劇的スタンダードの教え

多田直人の定点観測

首藤健祐のこだわり

などのエッセンスを加えて

若者たちを考えさせて泳がせて

さらに

パーカーとルルというワンちゃんの力も借り

どうにか少しずつ見えてきた。

 

さて。

自分は何でお役に立てるのだろう?

稽古中に考えた。

2時間出ずっぱりで、しゃべりっぱなしで、なかなかに大変だしな

何かできる余裕などあるのだろうか?

はてはて……

 

あ!

そうか!

出ずっぱりでしゃべりっぱなしということは、共演者全員と舞台上で会話するんじゃないか!

 

うん、そうだ。

僕だけが、すべての登場人物と絡める。

だとすれば、みんながセリフを喋りやすいようにすることで、話をより明確に(客席に)伝える仕事ができるんじゃないのか?

今回の仕事はそれじゃないのか?

客席でお酒を飲んでいる人を羨む前に一つくらい仕事をしよう。

……なんてことを考えた。

 

もちろん、面白かったかどうかをジャッジするのはお客さんなので、僕が「面白かったでしょ?」と言うつもりはない。

だけど、ここまで仕上がったことに、本当にホッとしている。

 

 *

 

東京ハートブレイカーズは

お芝居の場であって

音楽の場であって

出会いの場であって

大人の遊び場であって

首藤健祐のやりたいことを実現する場であって

……というような要素を含んでいる。

 

次回がいつなのか知らないし、あるのかさえもわからない。

けど、タイミングが合えばまた。

 

 *

 

今回、トロンボーンを楽しみにしていたみなさん、ごめんなさい。

またいつか、どこかで。

 

 *

 

 

 

 

 

では、また。