ども、削り節こと岡田達也です。

 

 

 

『サブマリン』

残すところ2日、3ステージ。

連日、超満員でお立ち見のお客様までギッシリ。

本当にありがたい。

 

客席までの距離も近いので、舞台上からもそちら側の様子がよく見える。

いや、見えてしまう。

これがマズい。

客席でお客さんがお酒を飲んでいる姿を発見すると、僕も舞台を降りてそちらに行きたくなるのだ。

とても混ざりたい。

一緒に乾杯したい。

フィッシュアンドチップス食べたい。

(『スターパインズカフェ』のはとっても美味しいのです)

お酒飲みながら面白い芝居を観たい。

 

しかし僕も大人だ。

一応、お芝居を優先してみる。

ここで舞台を降りたら共演者から半殺しにされてしまうだろう。

いやいや、お客さんからも殴られるかもしれない。

なのでグッと堪える。

 

あぁ

なんて偉いんだろう、自分。

酒より芝居を優先しているなんて。

 

いいぞ、私。

自制できているぞ、私。

 

誰も褒めてくれないので、こうやって自分で褒めてみる。

 

 *

 

おぼんろ』の末原拓馬くんに言われた。

「達也さんの日記、面白いですね」

 

「そうか?あれ読むとバカになるぞ」

 

「もうね、一回読んだら、達也さんの人と成りが全部わかる(笑)」

 

「……」

 

「達也さんが何を考えているのかもわかる。日記と達也さんにこれっぽっちもズレがない(笑)」

 

「……」

 

 *

 

そうかもしれない。

特別書きたいことなど無いので、無理やり絞り出して書いている毎日だ。

必然的に“身を削る”こととなる。

 

例えば

僕にもうちょっと洒落た感性があれば、オサレで詩的な文章を書いていたかもしれない。

僕に物語を生む力があれば、感動できるような、あるいはゾクッとするような童話を書いていたかもしれない。

僕に笑いのセンスがあれば、小噺を創作して書いてたかもしれない。

 

しかし

現実に書いているのは

「酒を飲まないで舞台に立っている自分、エラい」

という、49歳の男が書くにしてはあまりにも薄っぺらい内容だったりする。

 

……

……

 

 *

 

拓馬よ

実は、まだ本気を出してないだけなんだよ

オレが本気を出して書いたら、みんな大変なことになるよ

通勤電車の中で号泣するよ

エッセイ大賞を総ナメにするよ

 

だから本気だすのはやめておくよ

 

 *

 

……今日も削ってるなぁ

 

リハーサル風景

 

 

 

では、また。