ども、サポートされたい岡田達也です。
何度か訊かれたことがある。
「もしも動物になるなら何がいいですか?」
なれないよ
どう頑張ったて動物にはなれないし
だけど、まぁ、話の流れだ。
そんな無粋な返事をしてもしょうがない。
真剣に考えてみた。
うん
やっぱり
どう考えても
犬だな
もう少し細かく言うなら
「犬」というより「盲導犬」に憧れる。
あの、献身的に働く姿
あの、賢そうな顔、そしてたたずまい
あの、本当は遊びたいんだけどそれをグッと堪えて仕事に集中している空気感
そして何より、
あの、サポートしている感じ、が僕は大好きだ。
僕が人という立場から都合よくものを見てるだけなのかもしれないけど、すべてが愛らしくてしょうがない。
で、僕は答えた。
「犬ですかね。しかもできればレトリーバーで、盲導犬になりたいです」
*
『サブマリン』
前回の『チルドレン』に続いて本物の盲導犬が舞台上に登場する。
で、昨日、初めて稽古場にやってきたのだが……
なんなんだ、あの可愛らしさ?
もはや、存在自体が反則じゃないか
多田直人が言った。
「あの子と同じシーンに出ているだけで、その登場人物は得しますね。ちょっと好きになりますもん」
同感だ。
それくらいの破壊力がある。
トレーナーさんに話を聞けば、まだ1歳ちょっとで訓練中の若いワンちゃんだそうだ。
しかも、同期のワンちゃんに比べれば一番、訓練が遅れているという。
それなのに。
段取りを覚えさせて何度か繰り返すと、すぐに決められた動きができるようになる。
なってしまう。
おおっ!
なんてこった!
賢すぎる!
できることなら力いっぱいヨシヨシしてやりたい!
(稽古場では盲導犬を持つ人しか触れてはダメなのです)
それに引きかえ……
人間のだらしないこと、だらしないこと。
前回の稽古で決めた段取りも、立ち位置も、誰一人覚えていない始末。
まぁ、かなり駆け足でやったということもあるけど、「え~っと、え~っと、どうだったっけ?」と、みんなで動きが止まる。
ピタッと止まる。
中でも自分が一番止まっている。
*
もしも、もしも
「犬ですかね。しかもできればレトリーバーで、盲導犬になりたいです」
と、僕が答えている雑誌をお持ちの方