ども、鰻を食してない岡田達也です。
気がつけば『土用の丑の日』を通過していた。
言っておくが、俳優はそれほど余裕がない生き物だ。
毎日毎日、舞台を務めることに必死で、
なんちゃら記念日やら
なんとかの祝日やら
誰それの誕生日やら
そんなものいちいち覚えていられない。
ただでさえ「セリフ」という、普通に生きていれば覚えなくていいものを無理やり詰め込んで生きているのだ。
それ以外のものを覚えるなど不可能にきまっている。
(オマエがバカなだけじゃないのか?)
誰か私の頭に8GBのメモリーを挿しておくれ。
もちろん今年も『世襲戦隊カゾクマンⅡ』のハードスケジュールをこなすのが精一杯で、土用の丑の日も気がつけば終わっていた。
で、だ。
毎年、思うのだ。
『土用の丑の日』って何だ?って。
まさか「うなぎを食べる日」ってことはあるまい。
で、だ。
毎年、調べるのだ。
Wikipediaで。
で、だ。
毎年、忘れるのだ。
どういう意味を持つ日なのかを。
……
……
どうやら僕は『土用の丑の日』が何なのかを覚える気がないらしい。
というか、興味のないものを覚えるのは、脳みその方で拒否していると思われる。
よって、いつまで経っても僕の中では「鰻を食べる日」にしかならない。
……今、「こいつ心底バカだな」と思ったでしょ?
そんなことはないんですよ。
その証拠にね、一度食べたウマい店は絶対に忘れないんですよ。
セリフは忘れても、お店は覚えてるんです。
例えば鰻なら……
もう15年以上前に、上川隆也先輩に連れて行ってもらった名古屋の『いば昇』。
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23000727/
人生で初めて食べた櫃まぶしだった。
驚いた。
隣のお客さんのぶんを脅して奪い取ろうかと思った。
それくらい美味しかった。
あれ以来、僕の中での鰻は『いば昇』が一番のお気に入りとなった。
で、土用の丑の日が来るたびに『いば昇』を思い出す。
ほ~らね
何の日かは知らなくても、ちゃんとお店は記憶に刻まれてるんです。
……やっぱり、「こいつバカだな」と思ったでしょ?
たぶん、僕にとっては食べることは興味津々の最重要事項なのだ。
うまい店、まずい店に関しての記憶力は誰にも負けない自信がある。
……あれ?
……ってことは
セリフが覚えられないのって、芝居に興味が無いってことですかね?
* * *
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