ども、再び「男前な男」を目指す岡田達也です。

 

 

 

『世襲戦隊カゾクマンⅡ』

顔合わせ、読みあわせが行われた。

 

あくまでも僕の場合、だけど……

お芝居は「劇団公演」と「外部出演」に分類される。

最近の「外部出演」はほとんどが「プロデュース公演」だ。

となると「一期一会」となることが多い。

多いというか、再演でもないかぎりほとんどの芝居がそうだ。

 

2年前

『世襲戦隊カゾクマン』の顔合わせの日。

プロデューサーのAさんが言った。

「私はこの芝居をシリーズ物にしたいのです! 同じメンバーで、必ずやります! 実現させます!」

 

まてまて。

その熱意は素晴らしい。

だけど今日は顔合わせだぞ。

千穐楽が終わった後の打ち上げならともかく、まだ稽古が始まってもいないこの時点でそんなこと言うの?

どれだけ思い入れが強いんだ?

 

だけど……

現実的には不可能じゃないだろうか。

脚本・演出の田村くんは超が付く売れっ子作家だ。

俳優陣だって忙しいメンバーばかり。

万が一、続編が作れたとしても誰かが欠けるんじゃないか?

そんなふうに思っていた。

 

しかし。

プロデューサーは叶えてしまった。

本当に実現させてしまった。

脚本・演出も出演者も同じ顔ぶれで。

いや、さらにだ

田中真弓さん、塚原大介くんを加えて、ときた。

真弓さんなんかルフィの声をやってる超多忙な声優さんでもある。

(僕は『ワンピース』をまったく知らないので申し訳ないが)

大介くんはゴツプロを率いているこれまた忙しい親分だ。

 

机を囲んで座ったとき、妙な安心感があった。

元いた場所に帰ってきたような

親族の集まりに顔を出したような

そんな感じ。

プロデュース公演で、こんな感覚滅多にない。

安心感が強すぎて、まだ始まってもいないのに「この作品は大丈夫だ」と錯覚してしまいそうになる。

でも、山口良一さんや熊谷真実さんがセリフをしゃべるたび「あぁ、カゾクマンが帰ってきた!」と顔がニヤニヤしてしまったのはホント。

 

 

続編という難しさもあるけど、なんとかして面白さもバカバカしさも前作を超えていきたい。

観終わったあと、何も心に残らなくていい。

ひたすら笑ってもらえれば。

そんな作品になるはず。

そうします。

 

前作を観てなくても大丈夫です。

ゴレンジャーを知らなくても大丈夫です。

日本を守る、とある一家のバカバカしいお話を楽しんでください。

 

 

親族の集まり。

真実さんの手作り料理を囲んで。

 

……だから食ってばかりいないで稽古しろよ。

 

 

 

では、また。