ども、目をつむっているという不思議な写真で表紙を飾っている岡田達也です。

 

 

 

たくさんの方から

「『えんぶ』、買います!」とか

「本屋へダッシュです!」など

素晴らしいリアクションをいただきました。

ありがとうございます。

 

それにしても……

あの雑誌も勇気があるもんですな。

僕はまだ鳥取県知事になっていないので、知名度なんて欠片もないのに、そんな男を表紙にするなんて。

これで6月号だけ売れなかったら責任感じますから。

みなさん、お友達に配る分も含めてよろしくお願いします。

 

 * *

 

多かったのが

「最近はご無沙汰してましたが、久しぶりに買いますよ」とか

「いつのまにか『演劇ぶっく』から『えんぶ』に名前が変わってたんですね。ご祝儀を兼ねて買います」とか。

 

そういう“昔は読んでいたんですけど……”という人の多いこと。

 

そうなんだろうな。

中には演劇から興味がなくなった人もいるんだろうけど、何よりネットの影響力によるものではないだろうか?

 

買い控え、だ。

 

実は僕もそんな一人。

『Number』というスポーツ情報誌が大好きで大好きで、特集が野球だろうが、サッカーだろうが、格闘技だろうが、競馬だろうが、欠かさず購入していた。

だけど。

何年くらい前からだろう?

NumberのWEBページができてから雑誌を買わなくなってしまった。

スマホで済ませてしまうのだ。

 

もちろん

「タダなんだからこっちでいいや!」

この理由に尽きる。

 

これって……

我ながらけち臭いなぁと思う。

 

あの美しい躍動感のある写真とか

(『Number』はとにかく写真が素晴らしいのです)

臨場感溢れる文章とか

(僕がドラマよりノンフィクションが好きになるきっかけとなったのもこれです)

きっと誰かが苦労して創り上げたものだろうに。

それを無料で享受できるのが普通という感覚になっている。

なってしまっている。

 

恐ろしいのは自分が「当然の対価」に対して「これは高いなぁ」とちょいちょい感じていることだ。

 

 *

 

『えんぶ』の編集長・坂口さんが言っていた。

「ネットを開けばタダなんだから。そりゃ雑誌も売れなくなりますよ(笑)」

 

ちょっぴり胸が痛んだ。

 

 *

 

インターネットには本当に助けられている。

だけど自分の価値観が「無料」にばかり引き寄せられて、大事なものが無くなるのはこわいこと。

たまに自分に対する、ちょっとした警笛を鳴らしておかないとなぁ。

 

そんなことを思ったのです。

 

 

 

では、また。