ども、塩焼きが好きな岡田達也です。

 

 

 

『スキップ』

後半戦に突入している。

 

先日、原田樹里のご両親が大阪から観に来てくれたそうだ。

ご両親の感想を聞いてみると

「面白かった!って言ってました。それから……」

「ん?それから何?」

「お母さんに「あんたお姉さんになったね」って」

「それって……」

「「若者たちに交じると、あんただけお姉さんに見える」って言われちゃいました!(笑)」

 

そうか。

いつの間にか樹里もお姉さんになっていたのか。

不思議なもので、樹里が19歳のときから知ってる自分にとっては、勝手にいつまでも「若い後輩」という印象のままだった。

もうそんな立場じゃないのか。

 

そりゃ、自分も年を取るはずだわ。

 

 *

 

今回僕は「桜木」という役と、「岡田達也」という学生役を演じている。

 

初演のときはオープニングから高校生姿をかましていたのだが、今回は後半の出番まで取っておこう、ということになった。

 

なので劇中の後半、みんなで合唱するシーンから制服姿が始まるのだが……

 

みんなが袖から登場して歌う。

ここは悪目立ちしてはいけない。

それくらいのことは経験でわかっている。

 

だから

その中で

そ~っと

息を殺して

足音を忍ばせ

目立たぬように

存在を消して

紛れ込むように

登場している

 

しかし……

 

劇団の後輩、左東広之(初演の香川役)が観に来てくれたとき

「達也さんが制服姿で登場したとき目が点になりましたよ。あの人、何年留年してるんですか?」

と訊かれた。

 

劇団のOB、近江谷太朗先輩が観に来てくれたとき

「達也が制服で登場したときは笑って良かったんだよね?笑って良かったんだよね?」

と確認された。

 

劇団の制作部、佐藤啓子(通称・ちゅうさん)が昨日の本番を観て

「私は20列より後ろの席だったのであまり気になりませんでしたよ」

と慰めてくれた。

 

おいおい……

そんなに?

そんなにですか?

 

私の存在は、

そんなに迷惑をかけていますか!!!

 

私は、

来年50歳になりますけど何か???

 

私は、

気持ちだけは若い頃のままだと思ってますが何か???

 

……

……

 

あっ!

そういえば!

劇中、僕のセリフにこんなのがある。

 

「人間はみな歳を取っていく。僕はね、気持ちはいつまでも若いのに、体の方はどうしてこんなに言うことをきかなくなるんだろうと思っていた。心の方は若い頃のままだと信じていた。でもね、最近それは錯覚だったと思い知ったんだ」

 

ガ~ン!

自分で言ってるじゃないか!

「人間はみな歳を取っていく」と!

 

 *

 

樹里よ

 

俳優とはチャレンジングな仕事なのだ。

ときに年齢も性別も超えるのだ。

大丈夫。

お互い17歳でいよう。

 

な~に

主演のまいまいだって10歳ちかくサバを読んでるのだから。

 

ま、オレは32歳、サバを読んでるけどな……。

 

 

 

では、また。