ども、重婚ではない岡田達也です。

 

 

 

『スキップ』

初日の幕が開いた。

 

良い初日だったと思う。

大きなミスもなく、テンポも上がって上演時間も短くなり

何よりお客さんの反応の多さに“芝居が跳ねた”ように感じられた。

(あくまでも個人的な感覚です)

 

終演後、原作者の北村薫先生からのお言葉

「これは名作です(笑)」

そんな自画自賛の言葉が、何の嫌味もなく、先生らしいユーモアに包まれた表現で飛び出した。

それがとても気持ちよく聞こえた。

 

 *

 

僕には嫁さんが二人いる。

これが合法なのだから、芝居というのはすごいもんだ。

(感心するところか?)

 

誰にも言ってないが

霧矢大夢さんのことは「キレイな嫁さん」

深川麻衣ちゃんのことは「可愛い嫁さん」

と密かに心の中で呼んでいる。

 

 

キレイな嫁さんは落ち着いていた。

なんであんなに堂々としているのだろう?

立ち姿はもちろん、舞台上の居方が違う。

僕はあんなふうに舞台上に居られたためしがない。

やはり積んできた経験値の違いなんだろうか?

うらやましい。

 

可愛い嫁さんは真っ直ぐだった。

なんであんなに真っ直ぐなんだろう?

顔中にいっぱい汗をかいて、目を見開いて、こちらの顔を見てしゃべってくる。

芝居って経験を積むと上手くなる。

けれどもそれと同時に手垢に塗れるので、大切なものを失っていく。

彼女はまだ何もなくしていない。

うらやましい。

 

幸か不幸か二人は「食べることが大好き」という以外、共通点はない。

(僕から見て、です)

そんな二人が真理子の17歳と42歳を演じる。

 

「役の思考は同一であるはず(一人なんだから)」でも

「その役を演じる俳優の思考はまったく別物(二人で演じるのだから)」というズレ。

 

これが、とても、面白い。

 

芝居って演じる人の個性が間違いなく透けて見える。

若い頃はわからなかった。

今の年齢なら多少なりともそれが見える。

そして、それが俳優の魅力とも言える。

 

きりやんとまいまいはまったく違う人物で。

なのに17歳と向き合っても、42歳と向き合っても、どちらも「あぁ、真理子さんだ」と思える不思議さ。

そして俳優二人から出てくる、それぞれの人間としての魅力。

 

初日の舞台上で「あぁ、役得だなぁ」としみじみ思った。

こんな間近で堪能できるのだ。

こりゃ贅沢だ。

 

 *

 

二人の嫁さんにおんぶに抱っこというのもかっちょ悪いので、こちらもこちらで頑張ろうと思う。

 

まずは一つ。

 

二落ちしない。

積み上げる。

掘り下げる。

客席にもお芝居にもアジャストする。

 

初日がゴールじゃない。

やることはたくさんある。

 

 *

 

昨日、囲み取材も参加しました。

運が良ければちょっとくらい映ってるかもしれません。

お暇な時にでもどうぞ。

 

あ。

舞台映像が入ってると思うのでネタバレ嫌な方はご注意を。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

では、また。